中学の教科書改訂が超ヤバイ!
学校の授業はどう変わった?
中学生の皆さん!
2021年度から中学校の教科書が大きく改訂されたことをご存知ですか?
学校で使われている教科書というのは、時代によって変わる常識や社会問題の変化に対応し、教育へのニーズを反映させるために、およそ4年に1度のペースで変えられているのですよ。
教科書の改訂には、少ししか内容が変わらない「小改訂」や、大きく変わる「大改訂」がありますが、今回の中学校教科書の改訂は、思いっきり「大改訂」となっています。
記憶に新しい大改訂と言えば、およそ20年前、「ゆとり教育」が本格化された時代があり、ゆとり教育を受けた世代を「ゆとり世代」なんて呼ばれたりしていました。
詰め込み教育はダメだよね!
競争教育は落ちこぼれを生むよね!
学校で偏差値を出すのはやめようね!
この時代は教科書や授業の内容も簡単になり、例えば小学校の算数では、円周率を「およそ3」と習っていました。円周率を「3.14」とすると、3桁どうしのかけ算をする必要が出てきて、それが当時の学習指導要領の範囲外になるという背景があったそうです。
学習量や授業数の削減…
学習内容の簡素化…。
このことから、子供たちの学力低下問題が各方面から批判され、2011年からの学習指導要領によって、「脱ゆとり教育」への舵が切られました。
詰め込み教育→ゆとり教育→脱ゆとり教育
そして今回の大改訂へ…
お父さんやお母さんが子供の教科書を見てみると、けっこう皆さんビックリされます…。
「今ってこんなことを習っているの!?」
「昔の教科書はこんなに大きくなかった…」
「写真もたくさんあって参考書みたい!」
こんな感想を抱く方も多いのではないでしょうか。
時代によって様変わりしていく学校の教科書。
このページでは、2021年度から大きく変わった中学校の教科書について、変更されたポイントなどを紹介させていただきます。
教科ごとに詳しく知りたい方は、下記の教科ごとのページもご覧になってくださいね!
>>ジャニアス流・中学生の勉強法
~中学の教科書改訂が超ヤバイ!~
どんな風に変わったの?
ざっくりでお伝えすると、
今回の2021年度の教科書改訂で大きく変わったことは次の5点。
- 学習量がすごく増えた!
- 学習内容が難しくなった!
- 思考力・判断力・表現力を重視!
- 資料から読み取る能力を強化!
- SDGsが全教科に盛り込まれた!
ではそれぞれを詳しく見ていきます。
~教科書の改訂ポイント~
学習量がすごく増えた!
特に増えたのが英語の単語数。
2020年度までの中学校卒業まで扱う英単語は約1,200語に対し、2021年度からはおよそ2倍!最大で約2,500語にもなるのです。
他の教科でも、新しい内容や用語などがたくさん追加されています。
例えば社会の歴史では、日本史+世界史のミックス授業となったり、数学では累積度数や箱ひげ図、証明の反例が追加されたり…。理科でもダニエル電池が新登場したことによりイオン化傾向の授業がわかりやすくなりました。
~教科書の改訂ポイント~
学習内容が難しくなった!
これまで高校で習っていた内容が中学に降りてきたのも今回の教科書改訂の大きなポイント。この結果、学習内容がグンと難しくなりました。
例えば、数学は四分位範囲と箱ひげ図、英語は感嘆文・原型不定詞・仮定法・現在完了進行形などが高校から中学に降りてきました。高校1年生で習っていた内容を、中2や中3で習うなんて、ヤバくないですか!?
覚える量の増加に加えて、難易度も上がるなんて…。
他の教科も全体的に難しくなっているので、ホントに気を抜けませんね…。
~教科書の改訂ポイント~
思考力・判断力・表現力を重視!
新しい学習指導要領では、思考力・判断力・表現力を重視する内容となっているので、学んだことを自ら考えて判断し、自分の言葉で表現する力が求められています。
例えば国語は、コミュニケーション重視の授業が展開されるので、主体的・対話的な学習が中心となり、自分の意見を発表したり、意見を交換して話し合ったりしますし、社会は歴史に出てくる資料(絵巻物など)から自分で考えて答えを導き出す力を養っていきます。
英語は新学習指導要領で重視されている「4技能5領域」の中で、「聞くこと」「話すこと」のコミュニケーション能力を最重視しているので、授業中は英会話だらけになります。
~教科書の改訂ポイント~
資料から読み取る能力を強化!
新しく改訂された教科書には、どの教科にもグラフや表といった資料がたくさん掲載されています。今回の教科書改訂では、資料から読み取る「論理的思考」の育成が強化されていることがわかりますね。
例えば数学の教科書には、全学年の最後の章に「データの活用」があり、統計やグラフなどのデータを整理してシンプルにしていく授業が行われて行きます。四分位範囲と箱ひげ図が新たに追加されたのも「データの活用」が重視されたからかもしれません。
社会の教科書も、まさに「資料やデータで埋め尽くされている」って感じ。資料を読み解いて読解や説明ができる力を養っていきますので、社会=暗記というこれまでの考え方が大きく変わりますね。
~教科書の改訂ポイント~
SDGsが全教科に盛り込まれた!
最近ではテレビとかでもよく耳にする「SDGs」。
SDGs(エス・ディー・ジーズ)とは、”Sustainable Development Goals”の略称で「持続可能な開発目標」とされています。
地球上には、エネルギー問題や環境問題、貧困や飢餓、年齢や性別などの格差問題など、人類規模による様々な課題がたくさんあります。
国際社会が抱えるさまざまな課題への理解を深めて、課題解決に主体的に取り組む態度を育成する目的で、新しい学習指導要領では、主要5教科全ての教科書にSDGsが組み込まれました。
このことからも、今後の高校入試では、SDGsに関する問題が出題されるようになるのは必然。普段から国際的な問題について少しでも興味を持ち、自分の考えや意見を持つことが必要になってきますよ。
最後までお読みいただきありがとうございます。ご挨拶が遅れて申し訳ありません。ジャニアスで家庭教師の講師をさせていただいている“さやか”と申します。
このページでは2021年に大改訂された中学校の教科書と授業の変化についてお話させていただきました。
ざっくりの説明でしたので、もっと詳しく知りたい方は、教科ごとの改訂ポイントをご覧になってくださいね。
私たちジャニアスは、教科書中心の勉強のやり方を大切にしている家庭教師グループです。
つまり、今回の教科書改訂は、私たち“勉強を教える側”にとっても、大変注目すべきことです。
新しい教科書の変更点を理解し、学校の授業がどのように変わっていくのかを想像し、常に勉強が苦手な子供たちの視点を持つことこそが、私たち教える側の責務だと考えています。
私たちはマンツーマンで教える家庭教師ですが、集団授業をされている学校の先生方は、今回の教科書改訂で大変な思いをされていると思います。
お上(文部科学省)から通達された学習指導要領を理解し、出来る子から出来ない子まで一斉に教える集団授業を行う学校の先生方には、本当に頭が下がる思いです。
学習量も難易度も大きく上がった教科書改訂。
学校の授業だけではなかなか付いていけないお子さんも多いのではないでしょうか?
「勉強が大キライでツマラナイ…」
「授業についていけなくなっている…」
「このままじゃ高校受験が心配で…」
そんなお子さんをお持ちの方は、この機会をキッカケに家庭教師を検討してみてはいかがでしょうか。
私たちは千葉県専門の家庭教師。
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