不登校の中学生必見!
定期テストだけは受けるべき!
「不登校でも定期テストは受けるべき?」
「定期テストを受けないとどうなるの?」
お子さんが不登校でお悩みの親御さんからは、このようなご相談やご質問をたくさんいただきます。
中学生にとって、いずれ訪れる高校入試。
定期テストを受けないでいると、高校入試の「調査書」にも影響が出てしまい、高校選択の幅が狭まってしまうことは皆さんもご存じだと思います。
ですので、結論から言いますと、
不登校でも定期テストは受けるべきです。
「そんなことは分かっているけど…」
「子供が絶対に受けたくないって…」
そうですよね。よくわかります。
定期テストだけは受けるべき!なんて言うのは簡単ですが、不登校のお子さんにとって、定期テストの日だけ登校し、会いたくない同級生の視線に怯えながらテストを受けるなんて、超絶にハードルが高いこと。
「何あの子、テストの日だけ来てるの?」
「不登校のくせに内申は気にするのね!」
もしもそのような「心を串刺しにする言葉」が聞こえてきたら、誰だって教室から逃げ出したくなりますよね。
ハードルが高いのもわかります。
子供が受けたがらないのは当然です。
それでも、もう一度言いますが、
不登校でも定期テストは受けるべきです。
そこでこのページでは、不登校の中学生に向けて、
- 定期テストだけは受けるべき理由
- 定期テストを受けやすくする方法
- 親御さんが意識すべき7つの心得
この3点について紹介させていただきます。
こんなページもチェック!
>>不登校の悩みは家庭教師で解決!
定期テストだけは受けるべき理由
不登校のお子さんにとって、学校に行くことへの不安や恐れは、とてつもなく大きいもの。
しかし、そのような登校が困難な状況の中でも、定期テストだけは受けることをお勧めします。
もう少し強めの言い方を変えますが・・・
不登校だからこそ!
定期テストだけは受けるべきなのです!
その理由とは、大きく分けて次の3点。
① 成績の「未評価」を避けるため
② 勉強する「目標」をつくるため
③ 学校との「関係性」を保つため
それぞれを詳しく見ていきましょう。
~ 定期テストを受けるべき理由【その①】~
成績の「未評価」を避けるため
学校の授業に出席せず、定期テストも受けなかった場合、先生から見ると評価を判断する材料が一切なくなってしまうので、通知表の成績に「未評価」を付けられてしまうことがあります。
未評価の場合は、通知表の評定欄に数字が入らず、
「未」「/」「空欄」「未評価」などになります。
中学校の評定(成績)は、5段階評価で付けられるのが基本ですが、未評価というのは、評定「1」よりもさらに下の「評価すらされない」ということ。
学校や先生によって基準はさまざまですが、授業に出席できなくても定期テストさえ受けていれば、評定に「未評価」が付くことはありません。
ですので、
授業が受けられず勉強が遅れていても、
たとえ5点や10点しか取れなくても、
成績の「未評価」を避けるためにも、
定期テストだけは受けるべきなのです!
なぜ「未評価」があるとマズイのか?
中学校の成績は高校入試の際に「内申点」となり、合否判定や推薦基準に関わる大変重要な項目となります。
内申点に「未評価」や「1」があると、公立高校の場合は多くの学校で「審議の対象」となってしまいますし、私立高校ですと学校推薦がもらえません。
特に中3の成績に「1」が付くのは避けたいところですが、もっとマズイのが「未評価」が付けられてしまうこと。
高校側から見ると、調査書の成績に「未評価」があるということは、「この生徒は授業に出席せず定期テストも受けていない」と判断され、「高校入学後も学校に来なくなるのではないか」と思われてしまいます。
つまり、未評価があることによって高校側の心象が悪くなり、入試本番で挽回することも非常に難しくなってしまうのです。
調査書に「未評価」が付けないように、せめて「1」、できれば「2以上」を取っておきたいですね。
こんなページもチェック!
>>内申書ってどんなことが書かれているの?
ジャニアスに入会されたときには「未評価」ばかりだった生徒さんも、家庭教師と一緒に勉強を頑張り、定期テストを受けるようになったことで、「未評価」から「2」に上がった生徒さんもたくさんいます。
また、教科によっては「3」をもらえたこともあって、生徒さんもお母様も本当に喜んでくださいました。不登校の状況下でも、ワークをしっかりと提出し、定期テストを受けることで、学校にも努力が正しく評価され、成績にも反映されるのですよ!
さすがに「4以上」をもらうことは難しいですが、定期テストを受けることで多くの生徒が「未評価」から抜け出し、成績が上がっています。
成果として“見える化”されることで、自己肯定感がグングン上がります。自分に自信を持てるようになったことで、学校復帰を叶えられた生徒さんもたくさんいらっしゃいますよ。
~ 定期テストを受けるべき理由【その②】~
勉強する「目標」をつくるため
不登校の原因はさまざまです。
クラスメイトとの人間関係、先生に対する不信感、HSC(HSP)などによる集団生活への困難、起立性調節障害などの病気、発達障害による自己肯定感の低下、無気力や無関心…。
原因は1つだけではなく、多数の原因が複雑に絡み合ってしまっているお子さんも少なくありません。
本当に辛くて苦しいと思います。
毎日、さまざまなモノと戦っていると思います。
そんな状況の中では、無理をして学校に行く必要はありません。
ですが、だからといって・・・
勉強を全くやらなくてもいいという理由にはなりません!
勉強する「目標」をつくるためにも、
定期テストだけは受けるべきなのです!
勉強は、ただ単に点数を取ることだけを目的にするのではなく、自分自身を形成するプロセスとしても非常に重要なこと。
たとえ学校に行けない状況でも、定期テストに向けた勉強を通じて一歩一歩前に進むことで自己肯定感を高め、無気力や無関心の状態を改善する助けにもなるのです。
また、定期テストに向けた勉強は、学習習慣を築くことにもつながります。継続的な学習は、集中力や思考力を高め、さらには問題解決能力の向上にも寄与します。これらの能力は、テストの点数アップや受験のためだけではなく、将来の社会生活においても価値のあるものです。
「少しずつ」で大丈夫です。
「ゆっくり」で大丈夫です。
定期テストを目標にして、ほんの少しだけ勉強を頑張ってみませんか?
例えば、私たちが家庭教師でサポートしているある生徒さんは、人間関係のトラブルから不登校状態が続いていますが、家庭教師との定期的な学習を通じて、徐々に学業に対する自信を取り戻しています。
学校の授業を受けられていないので、基礎に戻りながらの指導が多いのですが、生徒さんの得意科目や関心のある分野を中心に進めていくことで、勉強の楽しさを思い出してくれました。
また、勉強する目的を具体化するために、定期テストの目標を決めています。例えば数学は、計算問題は確実に取って「30点以上」を取る!英語は単語の書き取りと基本的な文法問題で「25点以上」は取る!というように、小さな目標を決めて頑張ってくれています。
勉強を続けるには、目標を持つことが大事。
不登校で中学生のお子さんでしたら、定期テストを目標にして少しずつ頑張ってみませんか?
~ 定期テストを受けるべき理由【その③】~
学校との「関係性」を保つため
ジャニアスの生徒さんの中にも、先生とのトラブルが原因で不登校になってしまったお子さんもいらっしゃいます。不登校の原因が先生への不信感だとしたら、「学校との関係なんかどうでもいい!」って思うのも当然です。
ですが、どのような事情があったとしても、
学校との関係が途絶えてしまうことは絶対に避けるべきです。
なぜなら、たとえ今は学校生活が難しくとも、将来的に学校復帰ができる可能性を開けておくことが大切ですし、高校入試のときには中学校に協力してもらうことが必要になるからです。
学校との「関係性」を保つためにも、
定期テストだけは受けるべきなのです!
定期テストを受けることは、学校とのコミュニケーションを保つ手段となりますし、学業への意欲がまだあることを示すサインにもなります。
また、学校との関係を保つことは「情報の入手」という点においても重要なこと。学校からの通知や進路に関する情報、提出物の内容や期限、クラスメイトとの交流の機会など、学校を通じて得られる情報は多岐にわたります。
不登校の状況下であっても、定期テストを通じて学校との関係を保つことは、長期的な視点から見ても非常に重要です。たとえ授業を受けることができなくても、定期テストを受けることで学校との関係を維持し、将来的な選択肢を広げるための一歩となり得るのです。
ある不登校の生徒さんは、学校との関係はほとんどありませんでしたが、家庭教師を始めてから徐々に学習に対する意欲を取り戻し、定期テストを受けることに前向きになってくれました。
テストに向けた準備を進める中で、プリントやテスト範囲の受け取りを積極的に行うようになり、担任の先生とのコミュニケーションも増えていきました。
学校との関係性が取れるようになってからは、定期テストを受けやすくするための配慮を提案してくれたり、高校入試に向けた情報提供をしてくれたりと、さまざまな面で学校が親身になってくれるようになりました。
このようなプロセスは、不登校の生徒にとって学校との関係性を再構築する重要なステップとなりました。学校との関係性を深めることで、学校の一員としての“居場所”を感じるようになり、学校生活における不安や恐怖を軽減することができるようになったのです。
私たち家庭教師は、ただ勉強を教えるだけでなく、生徒が学校との関係を維持・強化するための橋渡し役にもなります。定期テストを受けることで、学校コミュニティの一員であることを再確認でき、学校生活へのハードルを下げていくことができるのです。
ここまで、
不登校でも定期テストだけは受けるべき理由
についてお話をしてきました。
「そんなことはわかっている…」
「でも子供が絶対に受けたくないって…」
そんな声が聞こえてきます。
不登校のお子さんが、定期テストを受けることに対して強い抵抗感を持つことは当然です。しかし、これらの不安を乗り越えて、定期テストに臨むことには大きな価値があるのです。
ではどうすれば、不登校の子供が定期テストを受けに行けるのでしょうか?
ここからは、定期テストを受けやすくする方法について、お話させていただきたいと思います。
定期テストを受けやすくする方法
不登校の子供が定期テストを受けたがらない理由には、クラスメイトからの視線に対する恐怖、どうせ良い点数なんか取れないという諦めの心境など、これらの感情を抱くことは想像ができますよね。
まずはお子さんが定期テストを拒否する理由を親御さんが共感してあげることが重要です。
そして、その不安や恐怖を少しでも取り除いてあげるために、学校側に定期テストを受けやすくなるための配慮をしてもらいましょう。
具体的な配慮は次の4つ。
- 「別室」で受けさせてもらう
- 「午後」に受けさせてもらう
- 「別日」に受けさせてもらう
- 「自宅」で受けさせてもらう
それぞれを詳しく見ていきましょう。
~ 定期テスト受けやすくする方法 ~
「別室」で受けさせてもらう
定期テストの別室受験は、不登校の生徒でも定期テスト受けやすくするために、多くの中学校で取り入れている方法です。
親御さんからお願いをしなくても、担任の先生から「別室で受けてみませんか?」と勧めてくれることも多いですね。
別室とは、クラスメイトがいない部屋。
その時に使用していない教室(理科の実験室とか家庭科室とか)や、来客用に使う会議室、カウンセラールームや保健室などです。
もちろん別室受験でも、試験監督をする先生や職員さんが必要ですので、認められないケースもあるそうですが、最近では別室受験を学校に断られることはほとんど聞かなくなりました。
不登校の子供にとって、クラスメイトと直接顔を合わせることは非常に大きなストレスとなります。
別室で受けることで、他の生徒の視線による恐怖が和らぎ、心理的な負担を軽減させることができます。
~ 定期テスト受けやすくする方法 ~
「午後」に受けさせてもらう
最近の中学校では、定期テストは2日間に分けて午前中に行われます。
この期間は部活動も休止されるため、生徒たちは午後には帰宅します。
この状況を利用して、午後からテストを受けられる配慮をしてもらえる中学校も増えてきました。午後からなら他の生徒が帰宅した後の静かな環境でテストを受けられるため、別室受験と同じようにクラスメイトと顔を合わせることなく受験できるというメリットがあります。
また、午後からテストを受けるということは、登下校時の流れが他の生徒たちと異なります。偶然にもクラスメイトと顔を合わせたくない不登校の子供にとって、この時間帯の違いが心理的な安心感を与えます。
さらに、午後受験は別室受験のように別の部屋や追加の試験監督の先生を用意する必要もないため、学校側も管理がしやすいとい利点もあります。
(先生は大変ですが…)
~ 定期テスト受けやすくする方法 ~
「別日」に受けさせてもらう
起立性調節障害など、その日によって体調が変わる生徒には、別日に定期テストを受けさせてもらえるケースもあります。
別日受験ができることがわかれば、テスト当日に体調不良になる可能性があっても安心してテスト勉強に集中できるようになりますし、勉強に対するモチベーションも高まりますよね。
しかし、別日受験は、公平性の観点から容易には受け入れられないため、保護者は学校に対してお子さんの状況を丁寧に説明する必要があり、病気が原因である場合には、医師の診断書の提出などが求められることもあります。
学校側に定期テストの受験方法に関する特別な必要性を理解してもらうことで、別日受験を検討してもらえる可能性が高まります。
~ 定期テスト受けやすくする方法 ~
「自宅」で受けさせてもらう
自宅受験は子供が最も安心できる場所での受験方法ですので、学校登校に対する不安や恐怖を感じている子供にとって、最も受けやすい方法です。
ですが、学校の監視から完全に離れてしまう自宅で定期テストを受けることは、時間の管理やカンニングなどのリスクが懸念されるため、公平性の観点から認められにくいのが現実です。
また、自宅受験が認められたとしても、テストの得点はそのまま成績に反映されず、得点の6~7割程度で計算されることがあります。
これはテストの公平性を保つための措置で、他の生徒と同じ条件で受験していないことを考慮したものです。
自宅での定期テスト受験は、別室受験や別日受験でも難しい特殊な状況下にある子供にとって、有効な受験方法となります。
しかし、自宅受験を学校に認めてもらうためには、保護者と学校とが密接に連携し、公平性とテストの信頼性を保つための適切な対応策を講じることが重要となります。
私たちが教えている不登校の生徒さんのほとんどが、クラスメイトのいない「別室」や「午後」に定期テストを受けています。
別室受験の場合は、休み時間とかにクラスメイトと廊下で出会わないように、別の階にある別室で受けさせてもらうといった配慮をしてくる学校もあります。
また、少数ですが、起立性調節障害でその日にならないと体調がわからないお子さんは、テスト問題を少し変えた上で、別日受験を許可してもらえたケースもあります。
自宅受験は最もハードルが高く、ほとんどの中学校で許可してもらえませんが、家庭教師が試験監督をするという条件で認めてもらえたケースも。
どのような受験方法にしても、保護者と学校とで友好な関係性を築き、「定期テストを受けてみよう!」というお子さんの意思が必要ですね。
ここまで、
不登校でも定期テストを受けやすくする方法
についてお話をしてきました。
「テストを受けると自信を無くしそうで…」
「点数にショックを受けるだけだし…」
そんな心境を抱くのもよくわかります。
それでも定期テストを頑張って受けてください。
不登校のお子さんには、
定期テストは受けることに意義がある
ということを知ってもらいたいのです。
点数なんかどうでもいい!
一桁しか取れなくたっていいんです!
定期テストに挑戦すること自体が素晴らしいこと。
全教科を受けることが難しいなら、好きな教科だけでも受けてみましょう。
親御さんから伝えてほしいこと
別室受験など、定期テストを受けやすくするための配慮をしてもらえたら、親御さんからお子さんに次のように伝えてみてください。
「別室でも受けられるみたいだよ!」
「点数なんか気にしなくていいんだよ!」
「好きな教科だけでも受けられるって!」
「テストを受けてくれたらママ嬉しい!」
大切なのは、プレッシャーを与えないこと。
不登校の子供にとって、定期テスト受けることは「自分との戦い」です。
学校に行けないことで、将来への不安やプレッシャー、ストレスを抱えています。そんな中で、学校生活の一大イベントである定期テストへの参加というのは、とてつもない大きな壁であることは間違いありません。
とにかくハードルを下げることを最優先していただき、どんな形でも、どんな結果でも、好きな教科だけでも、信頼している先生の教科だけでも、お子さんが「受けてみよう」と思ってもらえるような声掛けをしてください。
親御さんが意識すべき7つの心得
ここからは、不登校のお子さんが定期テストを受けやすくするための、
親御さんに意識しておいてほしい『7つの心得』をご紹介します。
② 当日にダメでも子供を責めない
③ 学校の先生と協力関係を深める
④ 子供に確認や質問をしすぎない
⑤ 学校復帰への期待をしすぎない
⑥ 帰宅後は笑顔でホメて喜んで!
⑦ テストの結果は一切気にしない
それぞれを詳しく見ていきましょう。
~ 親の心得【その①】~
子どもが感じる恐怖を理解する
これまで何度もお伝えしていますが、お子さんはテストを受けることはもちろん、学校に行くこと自体に恐怖心を抱いています。
別室で受けられるとしても、会いたくないクラスメイトに廊下で偶然出会ってしまう可能性や、学校の校舎に入ること自体が引き起こすストレスなど、多くの不安要素に直面するからです。
親御さんには、このような子供の心情を深く理解していただき、寄り添ってあげることが求められます。子供が感じている恐怖やストレスを軽くするためには、まずはその感情を受け入れ、共感してあげることが重要です。
「学校に行くのが怖いのはわかるよ」
「クラスの子に会うのはイヤだよね」
「決してムリはしなくてもいいんだよ」
子供がテストを受けることに対する恐怖を親御さんが理解し、その気持ちを尊重してあげることこそが、子供が勇気を持ってテストに挑めることができる手助けとなるのです。
~ 親の心得【その②】~
当日にダメでも子供を責めない
お子さんは、たとえ昨日まで定期テストを受けに行くと決心していたとしても、当日になって「やっぱりムリ…」と心変わりしてしまうことがあります。
親御さんにとってはショックなのもわかります。
ですが、「昨日まではテストを受けるって言っていたじゃない!」と責めたり叱ったりはしないであげてください。
子供が不安や恐怖を最も感じてしまう日は「テスト当日」です。
テストが近づくにつれ、不安や恐怖が膨らんでいき、最もそのピークに達するのが「テスト当日の朝」であることを理解してあげてください。
当日になってテストに行けなくても、それは子供の努力が足りないわけではありません。状況に応じて心境が変わることは成長過程において自然なこと。親御さんは子供がその日にできる最善を尽くしたと認めてあげることが大切なのです。
子供の気持ちを尊重し、その意思を認めてあげることで、子供は安心感を持ち自己肯定感を高めることができます。これによって次回のテストや他の挑戦に対して、より前向きな姿勢を持つことができるようになるでしょう。
当日になってダメでも責めないで下さい。
ガッカリした親の姿を見せないで下さい。
昨日までは定期テストを受けようと思っていたその勇気を、しっかりと認めて褒めてあげてくださいね。
~ 親の心得【その③】~
学校の先生と協力関係を深める
不登校のお子さんには、学校からの協力と配慮が不可欠です。
別室受験や午後受験なども学校側の協力が必要ですし、テスト範囲や課題プリントの受け取り、提出物の情報などを得ることも重要です。
学校に対する不信感を持たれている保護者の方もいらっしゃると思いますが、定期テストを受けやすくしてもらうためにも、親御さんは積極的に学校に協力を求めて連携を取ってください。
担任の先生と連携を取ることがベストですが、担任とのコミュニケーションが難しい場合は、不登校担当の先生や適応指導教室の先生など、お子さんの状況に理解を示してくれる先生でも大丈夫です。
親御さんは子供の状況を先生に伝え、可能な限りのサポートを学校側に求めてください。
保護者と学校との協力関係を築くことで、子供は学校生活に適応しやすくなり、不登校問題に対する解決策を見つけることができるかもしれません。
~ 親の心得【その④】~
子供に確認や質問をしすぎない
定期テストを受けてみようと決意した子供に対して、期待や心配から生じてしまう親からの過度な確認や質問は、子供にとって過剰なプレッシャーになってしまうことも。
「テストを受けるって約束したわよね?」
「明日テストだけど本当に大丈夫なの?」
「テスト勉強はちゃんと進んでいるの?」
このような問いかけは、親御さんにとっては子供を心配するあまりの発言かもしれませんが、子供から見ると、心の逃げ道がふさがれてしまい、大きな心理的負担となってしまいます。
親御さんは子供に適切なサポートを与えながらも、過度な期待やプレッシャーをかけることは避けるべきです。子供に対してあれこれと確認や質問を重ねることは、子供が感じるストレスを増加させ、かえってテストへの意欲を低下させてしまうことにもなりかねません。
子供が定期テストを受ける決意をしてくれたとしても、学校への不安や恐怖が無くなったわけではありません。常に子供の心境や尊重してあげながら、ムリのないペースで前に進めよう落ち着いて見守ってあげることも大切です。
親御さんの心配もよくわかります。
ですが、お子さんに確認や質問をしすぎないようにしてくださいね。
~ 親の心得【その⑤】~
学校復帰への期待をしすぎない
「子供が定期テストを受けてくれた!」
「このまま学校に行けるようになるかも!」
お子さんが定期テストを受けてくれたことで、親御さんは「このまま登校して授業も受けられるかもしれない」という期待を抱くかもしれません。
しかし、不登校の子供にとって、テストを受けること自体が大きな挑戦であり、一大イベントです。定期テストを受けたことが必ずしも学校復帰に繋がるわけではありません。
親御さんが学校復帰への過度な期待を持つことは、子供にとっては大きなプレッシャーとなり得ます。このようなプレッシャーは、次回のテストに臨む意欲を減退させてしまう原因にもなりかねません。
学校復帰は1日にしてならず。
親御さんはお子さんの意思とペースを尊重してあげながら、温かく見守る姿勢を保つことが大切です。お子さんが大きな一歩を踏み出したことを評価し、その勇気を称賛してあげてください。
~ 親の心得【その⑥】~
帰宅後は笑顔でホメて喜んで!
勇気を振り絞って受けた定期テスト。
不登校の子供が定期テストを受けに行くことは非常に大きな一歩です。ですがテスト後は、その出来なさに落ち込んでいる可能性もあります。
「もしかしたら0点かも…」
「やっぱり受けなければよかった…」
そんな後悔や失望に苛まれているかもしれません。
このような状況で子供が帰宅したときに、「どうだった?」「どれくらい解けた?」などと、テストの出来具合を聞いてしまうのはNGです。
子供がテストから帰ってきたら、
英顔で思いっきりホメてください!
出来具合については聞かずに、
テストを受けたことを喜んでください!
テストを受けること自体が不登校の子供にとって大きな挑戦です。
それを達成したことを喜び、称賛してあげてください!
テストに臨むための勇気を称え、その一歩を心から評価してあげることこそが、子供の自己肯定感を高めることにつながります。
親が喜んでいる姿を見ることが、
子供にとって最高のご褒美なのですよ!
~ 親の心得【その⑦】~
テストの結果は一切気にしない
子供が頑張って受けてくれた定期テスト。
その結果は親御さんも気になるところですよね。
不登校生は勉強に遅れが生じていますので、点数が低いのは当然なこと。
テストの結果が返ってきても、親御さんはショックを表したり動揺したりしないように心がけてください。
「こんな点数でこれからどうするの!?」
「こんなんじゃ行ける高校がないわね!」
そんなことを言われてしまったら、もう二度と定期テストを受けてくれなくなるかもしれません。親御さんは、子供が定期テストを受けたこと自体を評価し、その勇気と努力を称賛してあげてください。
定期テストは点数の結果よりも挑戦したことに意義があると伝えることで、子供は自分の努力が認められたと感じることができます。
定期テストの点数で自分の価値が測られていると感じさせないように、親御さんはテストの結果を気にせず、お子さんの挑戦と勇気を認めてあげることが重要です。
もちろん、お子さんから「思ったよりできたよ!」「数学が30点も取れた!」と、結果表や答案用紙を見せに来てくれたときは、たくさん褒めてあげながら喜んであげてくださいね。
最後までご覧いただきありがとうございました。
ごあいさつが遅れて申し訳ございません。
家庭教師ジャニアス・代表の神田真吾と申します。
家庭教師のジャニアスでは今まで25年間、千葉県専門の家庭教師グループとして、不登校のご家庭の方からさまざまなお悩みをお聞きしてきました。
「毎日笑顔で過ごしてほしい!」
「将来に希望をもって勉強してほしい!」
「できることなら高校進学してほしい!」
そのような声をたくさんお聞きしてきました。
そんな中で、私たちにできること、それは勉強を通じてお子さんのやる気と自信を取り戻してあげることです。
人は、人との出会いで変わります。
ほんの少しのキッカケで変わります!
このページをご覧いただいた方の中には、「家庭教師は初めて…」という方もいらっしゃるかもしれませんが、家庭教師は勉強を教えるだけではなく、勉強以上に大切なことも教えてあげられる存在だとも思っています。
「無料の体験授業」では、やり方から丁寧に教えていますので、この機会を活かして、お子さんに何かひとつでもキッカケをつかんでほしいと思っています。
ジャニアスのスタッフをはじめ、家庭教師一同、お子さんの将来に向かって、最後まで責任を持ってお手伝いをすることをお約束します。
▼ よく見られているページ ▼
家庭教師のジャニアスでは下記の地域にお住いの方に家庭教師を紹介しております。下記に含まれていない地域にお住まいのご家庭でも、家庭教師を紹介できる場合もございますので、お気軽にお問い合わせください。