ワーキングメモリを鍛える3つの方法
学習の基礎能力をアップ!
「計算や文章読解が苦手で…」
「言われたことをすぐに忘れてしまう」
「同時に2つのことを言われると困る…」
お子さんと接する中で、このように感じることはありませんか?
お子さん自身も学校や日常生活でこんな経験をするとストレスを感じてしまうことがあるかもしれません…。
親としては、なにか良い解決方法を探してあげたいと感じるものですよね。
もしかしたら、ワーキングメモリを鍛えることが解決の糸口になるかも!
ワーキングメモリとは?
日常生活から学力UPまで
人間の記憶には大きく分けて2種類あると言われています。
1つが、少し前のことを記憶する短期記憶。
1つが、ずっと前のことを覚えている長期記憶です。
ワーキングメモリは短期記憶の一歩手前という位置づけで、情報を一時保存しておく機能があります。
たとえば、
- 先生の指示どおりに行動する
- 頭の中で数字を暗算する
- 黒板の内容をノートに書き写す
など、日常生活から授業中まであらゆる行動をとるときにワーキングメモリを使っています。
ワーキングメモリの能力が高い児童は学力も高いという研究結果も出ているように、最近ではすべての学習の基礎能力として注目されているワーキングメモリですが、日々の生活のなかでトレーニングができると言われています。
ワーキングメモリを鍛えると、記録したり整理できたりする情報量が多くなるので、
- 複雑な計算問題や文章読解ができるようになる
- 言われたことを忘れずにできるようになる
- 一度に2つ以上の指示を出されてもこなせるようになる
など、さまざまな能力の発達が促されるので、学力アップのほか、普段お子さんが感じているストレスの解決に役立つかもしれません!
ご家庭でワーキングメモリのトレーニングを取り入れて、お子さんが快適な学校生活を送るサポートをされてみませんか?
このページでは、お役立ち情報局「みさポン」が、親子で簡単・楽しく実践できる、
「ワーキングメモリを鍛える3つの方法」をご紹介させていただきます。
こんなページも見られています!
>>記憶力を高める「育脳トレーニング」のススメ
「逆さ言葉」でトレーニング
クイズでワーキングメモリを活性化
言葉を使った遊びは子供の脳を育てると言われています。
なかでも「逆さ言葉」はワーキングメモリを鍛えるのに効果的だと言うことが脳科学によって明らかにされています。
そこで!
逆さ言葉のクイズで遊びながら、ワーキングメモリのトレーニングをしていきましょう♪
たとえば、
「ごんり」=「リンゴ」
「たしつく」=「靴下(くつした)」
というように身近な単語を逆さにして、お子さんに何の逆さ言葉か当ててもらいます。
逆さ言葉クイズに正解するためには、単語を一時的に頭の中で覚えてから逆さにしなくてはいけないので、遊びながら自然とワーキングメモリをトレーニングすることができます。
慣れてきたら、お子さんに逆さ言葉のクイズを出してもらって親御さんが答えてあげるのもオススメの方法です。
クイズを出すために逆さ言葉を頭の中で考えることは、記憶力の訓練にもなりますよ!
さらに、
てしけびれて=「テレビ消して」
というように、文章にすることで難易度をあげることもできます。
お子さんにとって、少しむずかしく感じるかもしれませんが、脳が一番活性化されるのは「ちょっと難しいけど頑張ったらできそう!」と思えることに取り組んでいるとき。
最初は短い単語で練習しながら、クイズ感覚でトレーニングしてみてはいかがでしょうか?
後出しジャンケンで鍛えよう
親子で遊びながらトレーニング
親子で遊びながらワーキングメモリを鍛える方法として「後出しジャンケン」があります。
まず、
「後出しジャンケン♪ポン!」
のタイミングで、親御さんがジャンケンを出し、それに勝つようにお子さんにジャンケンを出してもらいます。
後出しジャンケンをすると、視覚から入ってきた情報を保存し一度あたまの中で整理してから適切な反応を返す練習をすることができます。
慣れてきたら次に、
「後出しジャンケン♪ポン!負けて!」
という掛け声をして、後出しで負けるようにジャンケンを出してもらいます。
テンポを早くしたり、「勝って!」「負けて!」 の指示をランダムに出すようにすると、難易度が上がりますので、さらにワーキングメモリを鍛えることが期待できます。
ジャンケンを出すときに、間違えないように注意することで、目的を達成するための集中力も身につきます。
お子さんが慣れるまで、最初のうちはスローテンポでジャンケンをしたり「5秒以内に後出ししてみよう♪」というように、時間に猶予をつけながらトレーニングしてみてください♪
体を動かしてトレーニング
外遊びでワーキングメモリを鍛えよう!
この方法は、身体を動かすのが好きなお子さんにオススメです!
外遊びをしながらワーキングメモリを鍛えていきましょう♪
なかでもオススメなのが木登りやアスレチックで遊ぶことです。
ある実験では、木登りをしたのちにテストを行ったところ、ワーキングメモリの能力が1.5倍アップしていたそうです。
木登りやアスレチックは、自分が移動するたびに周囲の状況が変わります。
次の予想がつかない環境で、すばやく判断しながら体を対応させることで、短い間に頭の中で情報をさばく練習になるので、ワーキングメモリを鍛えることができるのです。
木登りやアスレチック以外にも、重いものを持ち上げて運んだり、姿勢に注意して歩いたりすることでも、同じようにワーキングメモリを鍛える効果が得られるようですよ!
ぜひ親子で身体を動かしながらトレーニングしてみてはいかがでしょうか?
いかがでしたでしょうか?
よく「9歳の壁」と呼ばれている算数や国語の文章問題などにつまずく現象は、ワーキングメモリが関係していることが多いようです。
普段からワーキングメモリを鍛えておくことで、学力の悩みやお子さんが日常で感じるストレスを解決することにも繋がります。
また、ワーキングメモリを鍛えることで、
- 集中力が上がる
- 失し物や忘れ物が少なくなる
- ストレス環境に強くなる
- 新しい能力を身につけるスピードが速くなる
など、社会人になってから役立つ能力を伸ばすこともできます!
歴史的な天才たちは共通して発達していたと言われているワーキングメモリですが、トレーニングを繰り返すことで成長し続けることが分かっているそうです。
ぜひご家庭で楽しくトレーニングをして、お子さんにとって快適な学校生活をサポートされてみてはいかがでしょうか?
今回は「ワーキングメモリを鍛える3つの方法」についてご紹介させていただきました。ぜひ、お役に立てていただけると嬉しいです!
▼ よく見られているページ ▼
私たちジャニアスは、どんなに効果がある勉強法でもお子さんに合わない・
続けることができなければ「意味がない」と考えています。
塾や家庭教師選びにご苦労されているご家庭も多いと思いますが、ジャニアスの体験授業は、「やる気のきっかけにしたい」「今の塾と比べてみたい」「今すぐは考えてないけど家庭教師がどんなモノかを見てみたい」などのような、気軽な気持ちで受けていただけたらと思います。
もちろん、体験を受けたからといって、無理に入会を勧めるようなことは一切ありませんので、安心してくださいね(^^)