家庭で「観察力」を身につける方法
発見する力で子供の未来を切り拓く!
「子供に観察力を身につけてほしい!」
「うちの子、グラフの読み取りが苦手で…」
「ケアレスミスをなくす方法が知りたい!」
このように感じている小学生の親御さんはいらっしゃいませんか?
実は「観察力」は、これからの教育で重視される能力の1つでもあります。
2021年度から大学入試の制度が大きく変わり、知識が問われる問題が中心だった「センター試験」の代わりに、思考力や判断力が問われる「大学入試共通テスト」が実施されます。
小学生のお子さんをお持ちの親御さんにとっては「大学入試なんてずっと先の話!」と感じる方も多いかもしれませんが、実はこの変更に伴い、小学校〜高校の学習指導要項も大きく変わっていきます。
このような子供の教育方針の変化の中で、
「観察力」がますます重視されていくのです!
このページでは、お役立ち情報局「みさポン」が、親子で簡単・楽しく実践できる、
子供の「観察力」を身に付けるトレーニング方法をご紹介させていただきます。
こんなページも見られています!
>>子供の「考える力=思考力」を育てるには!?
子供教育で重視される「観察力」とは?
- データや資料を観察して読み取る力
- 共通点や相違点を見つける力
- ものごとを観察して解決するためのヒントに気付く力
今までのように受け身で知識だけを学ぶのではなく、積極的に学習に取り組みながら自分で課題を発見して解決する能力=大人になってからも必要となる「生きる力」を身につけることが目的とされています!
観察力アップのメリットって?
成績アップに欠かせないのは「知識を覚えること」だと思う方も多いかもしれません。
ですが実は、成績アップには「知識」と同じくらい「観察力」が欠かせないのです!
観察力が高い子供は、普段からいろいろな出来事に意識を向けているので、
「これとあれの違いはなんだろう?」
といったような、疑問を持つ機会や、
「面白いから調べてみよう!」
というような好奇心を持つ機会が多くなるので、自ら楽しみながら新しい知識を増やすことができます。
ここからは子供の成績アップに欠かせない「観察力」を、ご家庭で楽しく身に付けられる3つのトレーニング方法をご紹介させていただきます!
変化に気づく練習をしよう!
「アハ体験」で観察力を身につける
「アハ体験」という言葉をご存知でしょうか?脳科学の分野でも注目されているそうですよ!
人は、何かに気づいたときやひらめきを感じたときに脳が活性化されるそうで、こういった変化に気づいた瞬間や体験のことを「アハ体験」と呼ばれています。
ここでは、この「アハ体験」をご家庭のなかで体験することで観察力を身に付ける方法をご紹介します。
まずはご家庭で出来る「小さな変化」をご用意してください。
例えば…
・部屋の飾りを1つだけ外してみる
・料理に新しい隠し味を入れてみる
・いつもとは違う香りの芳香剤を置いてみる
そしてお子さんに、
「今日はいつもと違うんだけど何かわかる?」
「部屋の中で何か気づいたことはある?」
などと聞いてみて下さい♪
はじめのうちは、なかなか気づけないこともあるかもしれませんが、徐々に観察する力が身につき、小さな変化にも気づけるようになっていきます!
このように日常からものごとをよく観察して、周囲のことにアンテナを張る習慣をつけることで「気づく力」が磨かれていきますので、
- 資料やデータを読み取る視点が育つ
- ケアレスミスに気づくようになる
- ひっかけ問題に強くなる
というように学習面においても効果が期待できます!
日ごとに料理や部屋の雰囲気を変えてみたり、ときには色々な「変化」を組み合わせて、少しずつ難易度を上げたりしながら、ぜひ、お子さんと楽しみながら試してみてくださいね♪
身近なものを題材にしてみよう!
「気づく力」のトレーニング法
この方法は、身近なものを題材にして「共通点・相違点に気づく力」を身につける方法です。
例えば、
「タマネギ・ニンジン・トマトの中で、同じ仲間はどれでしょう?」
「桜の花と梅の花は似ているけれど、何がちがうかな?」
このように、写真や絵を見てもらいながらクイズを出して、お子さんが「気づき」を得られるように促してみてください♪
「タマネギとニンジンは土の中で育つ仲間だね!」
「よく見ると、花びらの形がちょっと違う!」
というように、一見ちがう種類に見える野菜の同じ部分に気づいたり、似ているように見える花の違う部分に気づいたりと、共通点・相違点に気づく視点が育っていきます。
慣れてきたら、
「エコバックを持ってきている人には、どんな共通点があると思う?」
「電車に乗っている人たちは、過ごし方にどんな違いがある?」
など、少しずつ難易度を上げてクイズを出してみてください♪
共通点や相違点を見つける力が鍛えられると、
「逆上がりが上手な子はどんなやり方をしているかな?」
「字がキレイな友達はどんな書き方をしているだろう?」
「自分のやり方とは、どんな違いがあるかな?」
このように観察しながらより良い方法を発見して、自分のやり方に工夫を加えられるようになるので、さまざまな教科の成績アップにも役立ってくれますよ!
ぜひ、親御さんもお子さんと一緒に色々なことを観察して、お互いに気づいたことを話し合ってみてくださいね♪
探偵気分でチャレンジ!
よく観察して推理してみよう!
この方法では観察力アップだけではなく、応用問題を解く視点が身につくことも期待できます!
観察力を使った推理ゲームです!
ぜひ、お子さんは探偵になった気分でトライしてみてください♪
例えば、昔の日本人が使っていた道具や海外で日常的に使われている道具など、お子さんが初めて見るものを、よく観察してもらい「これは何に使うと思う?」とクイズを出します。(写真でもOKです!)
そのときに、
「普段使っている道具のなかで何に似ているかな?」
「この持ち手の部分はどこかで見たことない?」
というように、お子さんが知っている知識の中でヒントを出してみてください。
このような推理ゲームをすることで、観察力がアップするのはもちろんのこと、推論する力(=観察して得た「気づき」を自分が知っている情報と結びつけて推理する力)が鍛えられるので、問題解決能力が育っていくといったメリットがあります!
すると、テストや宿題でムズカシイ応用問題が出ても、「あれ?よく見るとこの前解いた問題に似てるかも?」と気づくことができるようになるので、応用問題を解く力がアップすることも期待できます!
いかがでしたでしょうか?
「観察力」の伸びざかりは6歳~9歳前後だと言われています。
「観察力」は、これからますます変化し、先が読みづらくなると言われている時代のなかでも、自分から課題を発見し解決していける「未来を切り拓く力」となってくれます!
お子さんにとっては「楽しい!」と感じる好奇心が「観察力アップ」への1番のスパイス!日常生活のなかで「楽しく発見する環境」を作って、お子さんをサポートされてみてはいかがでしょうか?
「短期間で身につけさせる!」と意気込むよりも、日々少しずつトレーニングを積み重ねることが確実に身につけていけるポイントですよ♪
今回は、ご家庭で「観察力」を身につける方法についてご紹介させていただきました。ぜひ、お役に立てていただけると嬉しいです!
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