学校の授業でも役立つ!
伝える力・話し合う力を育てよう
「うちの子、人前で話すのが苦手で…」
「もっと聞き上手になってほしい…」
「話し合いができる子になってほしい」
このようなお悩みをお抱えの親御さんはいらっしゃいませんか?
2020年から「新・学習指導要領」による教育がスタートし、学校で「主体的・対話的な学び」が導入されました。
今までは講義形式の授業を聞いて、ペーパーテストで点数をとることなどが成績で評価される対象でしたが、2020年からは「主体的・対話的な学び」の一環として、自分で考えたことを表現するスピーチや周りの人と話し合い、学びを深めていくディベートなどが授業に取り入れられます。
また、それに合わせて、ペーパーテストだけに偏らない評価も取り入れられるため、各教科に合わせてテストの方法もグループディスカッションや発表などと多様化していくと考えられています。
今までとはちがう、新しい授業形式やテストが取り入れられるため、積極的に発言して授業を楽しんでいける生徒さんと、なかなか発言できず戸惑ってしまう生徒さんとの差が開きやすくなるという懸念点が挙げられています。
学校で新しい学びが始まっても、
お子さんが学校生活を楽しむサポートに!
「主体的・対話的な学び」で求められるスキル
- 自分の考えをまとめて伝える力
- 周りの人たちと協力的に取り組む力
- より良い問題解決方法をみちびきだす力
この3つのスキルをご家庭で磨いてみませんか?
練習を重ねることで上達していることが明らかになっていますよ♪
このページでは、お役立ち情報局「みさポン」が、親子で簡単・楽しく実践できる、「伝える力・話し合う力を育てる方法」をご紹介させていただきます。
こんなページも見られています!
>>主体的な学びを育てるモンテッソーリ教育
〜1分間スピーチ〜
意見を発表する練習をしよう
自分の感想や意見を発表することに苦手意識を持っているお子さんも多い中、今後は英語や国語の授業などで自分の意見を発表したり、スピーチをしたりする機会が増えると予想されています。
そこで、自分の考えをまとめて伝える力を鍛えるために「1分間スピーチ」で練習してみましょう♪
「その日あったこと」などテーマを決めて、1分間にまとめて伝えてもらいます。
1分間スピーチをするときのコツ
・伝えたい出来事を1つに絞る
・感想を最初に言ってしまう
・そのできごとを詳しく説明する
・伝えたい出来事をもう一度繰り返す
また、スピーチを聞くときのポイントは以下の3つです。
①小さな形式を取り入れる
スピーチの前後に拍手をしたり、少し高いところに立って話すというように、少し緊張感がある中での発表に慣れてもらいましょう。
②なるべく助け舟を出さない
お子さんが言葉につまっているときこそ、適切な言葉を探しながら表現力を磨いている最中です。なるべく助け舟を出さないで見守るようにしてください。
また改善点を伝えるのも、スピーチが終わってからがベストタイミングです♪
③批判よりも称賛
聞き終わったら褒める習慣をつけることで、親御さんに楽しそうに話を聞いてもらえた喜びから「もっとうまく話したい!」と思えるきっかけになります。
<1分間スピーチの例>
このように1分間スピーチを何度か経験することで、自分の考えや意見を臆せずに発表する練習になったり、自分の主張したいことを1分間にまとめる力が身につきます。
また「〇〇が楽しかった」など一言で終わってしまうお子さんには、ご家族でスピーチを発表しあうのもオススメです!
親御さんの発表を何度か聞いているうちに、それがお手本となり、新しい言葉や話の構成を覚えるきっかけになるので、表現する言葉の選択肢が増えたり1つの出来事から話を展開させる力も身についていきます。
<上級者編として>
このように、相手の立場になって伝えることを心がけるようにしてもらってください♪
そうすることで、自分の意見を発表するときに大切な「聞き手に共感してもらうように伝える力」がついていきます。
まずは週1くらいのペースでスピーチをしてもらうなど、無理のないペースで取り入れてみてください♪
〜対話を通して学ぶ〜
ミニディベートで意見を伝えよう
1分間スピーチで学んだ「自分の考えをまとめて伝える力」をさらに磨くための実践としてミニディベートをしてみましょう!
ミニディベートは3人で行います。
それぞれが賛成・反対・審判役になり、同じテーマで立場を変えながら3回ディベートをします。
話すときのポイント
自分の意見を恥ずかしがらずに言ってみましょう。理由もしっかり伝えるようにしてください。相手に対してではなく、審判役の人に主張しましょう。
聞くときのポイント
相手の話も「なるほど!」と受け入れながら、話の腰を折らずに必ず最後まで聞きましょう。
例えばこんなテーマでやってみます。
「ランドセルをやめて自由カバンにする」
まず、お子さんには「自由カバン派」になってもらい、残りの2人にはそれぞれ「ランドセル派」と「審判役」をしてもらいます。
<自由カバン派の意見・・・1分>
「身長が伸びてランドセルのサイズが合わないと困っている友達がいたので、僕は自由カバンに賛成です!」
<ランドセル派の意見・・・1分>
「ランドセルは丈夫だから雨の日も教科書が濡れないし、ランドセルのほうが良いと思います!」
<審判・・・1分>
どちらの意見を採用するか決める
ミニディベートが終わったらそれぞれの役割をチェンジして、今度はお子さんにランドセル派になってもらい、もう一度議論していきます。
最後にもう一度、審判役になってもらいディベートを行います。
このように、何度か立場を変えてディベートすることで、自分の意見をまとめて伝える練習になりますし、意見を伝え合うことで新しい考え方に気づき、物事を様々な角度から考えられるようになる=「対話的な学び」を体験することができます。
また、審判として「どっちのほうがより説得力があったか?」を判定する経験を重ねるうちに、主体的に話を聞く姿勢を身につけることもできますよ!
ディベートが終わったら、勝ち負けにかかわらず「その考え方は面白いね!」というように、相手から学んだ新しい視点を伝えあって握手する、という形式を取り入れてみることもお子さんが、楽しみながら「対話的な学び」の土台を育てるコツですよ♪
〜聞き上手になろう〜
グループで活動するときに役立つ力
今後は、授業中やテストの中にもグループディスカッションが取り入れられていくと考えられています。
グループディスカッションでは、これまでご紹介した「自分の考えをまとめて伝える力」はもちろんのこと、
- 周りの人たちと協力的に取り組む力
- より良い問題解決方法をみちびきだす力
これらを身につけていると、話し合うときに役立ってくれます!
実際にご家庭でグループディスカッションをしながらこれら2つの力を磨いていきましょう♪
例えばこんなテーマでやってみます。
「無人島に1つだけ持っていくなら何?」
意見を出し合うときは、決してお子さんの話を遮らないようにして、真剣に聞いてあげるようにしてください。
子供は親をお手本にしているもの。
親御さんに話を真剣に聞いてもらった経験から、自分も相手のペースを尊重して話を聞くことができるようになっていきます!
また、
・楽しそうに質問する
・批判や否定をしない
・相づちを打つ
この3点を心がけることで、相手のことをむやみに批判しない姿勢や、相手が会話につまずいた時も質問を投げかけて話を促しながら聞く技術が自然と身につき、周りの人たちと協力的に取り組む力が育っていきます。
上級者編としては、お子さんに話し合いをまとめた結論を出してもらいます。
「物を作るためにナイフを持っていく」
「火をおこすためにライターが必要」
このように、いくつか違う種類の意見が出たときは、似ている部分と異なる部分を探してテーマの目的に合う意見を選んだり、2つの意見のいいところを合体させたりしてみましょう。
柔軟な視点が持てるようになると「ナイフがあれば木を切って火をおこせる!」とういうように、より良い問題解決方法を導き出す力を鍛える練習にもなりますよ。
できるだけ多数決ではなく、自分で話し合いをまとめる練習をしていきましょう。
いかがでしたでしょうか?
小5〜高校生を対象にしたある調査では、勉強ギライから勉強好きに変わった生徒の62.5%が、自分の考えを発表する授業や人の話を聞く授業を経験していたことが分かったそうです。
主体的に意見を伝え合うことで、多様性に触れて「色んな考え方があって面白いな」と感じたり「そんなこと考えるなんて〇〇くんらしいな!」というようにお互いの良さを再認識することが「学ぶ喜び」に気づくキッカケになっているのかもしれません!
また、学生のうちに「伝える力」「話しあう力」を身につけていると、今後、グローバル化や少子高齢化が進んだ社会で自分とは異なる考え方や様々な世代の人と話す機会が増えたとしても、周りの人と意見を交わしながら自分の考えをアップデートしたり、課題に対してより良い結論を導き出したりするのに役立ってくれます!
学校で新しい形の学びが取り入れられたときも、お子さんが積極的に発言しながら授業を楽しめるように日常での練習を取り入れてサポートされてみてはいかがでしょうか?
今回は「伝える力・話しあう力を育てる方法」についてご紹介させていただきました。ぜひ、お役に立てていただけると嬉しいです!
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