内申アップの4つのステップ
成績の効率的な上げ方とは?
定期テストで60点取ったのに、
成績に『1』をつけられてしまった…
不登校でテストも受けていないのに、
成績に『3』をつけてもらえた!
そんなことはありえない!
と思う方もいらっしゃると思いますが、これらは実際に起こった事実です。
詳細はこのページの末尾で紹介していますので、ぜひ最後まで読んでくださいね。
なぜこのようなことが起きたのか?
それは、2021年度からはじまった中学校の学校教育の変化によるものです。
2021年度から千葉県では公立高校の入試のしくみが劇的に変わり、全国でも文科省による新しい学習指導要領が導入されました。
どのように変わり、
どのように対策をすればよいのか。
これらを知ることこそが、成績を上げる第一歩!
このページでは、
現役の中学校教師から聞いた「成績の効率的な上げ方」についてお話させていただきます。
家庭教師のジャニアスでは、現役で教壇に立たれている中学校の先生とも多くの交流を持たせていただき、リアルな中学校の現状をヒアリングしています。
私たちが中学校の先生と交流があるのは、学生時代にジャニアスの家庭教師として活躍していた方や、特別講習会を手伝ってくれていた方が、自身の夢であった教師となった今でも、仲良くさせていただいているからです。
中学校の成績は高校入試における『内申点』となり、合否の結果に直結するとても大事な数字。
内申点を本気で上げたい中学生に、ぜひ最後まで読んでいただきたいと思います。
こんなページも見られています!
>>ジャニアス流・中学生の勉強法!
>>内申書にはどんなことが書かれているの?
\ 本気で成績を上げたい中学生へ /
成績の付けられ方の変化
まずは、以前と比べて、中学校における成績の付けられ方(評価の方法)がどのように変わったのかを、具体的に知っておくことが大切です。
大きな変化は次の2点。
- 完全なる『絶対評価へ』
- 結果重視から『過程重視へ』
ではそれぞれを詳しくお話していきますね。
- 成績の付けられ方の変化 -
完全なる『絶対評価』へ
2021年度から大きく変わった千葉県の公立高校入試のしくみ。前期・後期の2回型から1回型に変わったことはご存じの方も多いと思います。
これらの変化の中で、調査書の評定(内申点)を計算するときの「算出1」という補正がなくなりました。このことで中学校の先生は、良くも悪くも自由に成績がつけられるようになったのです。
■ 算出1による補正とは?
千葉県の公立高校入試における内申点は、135点満点でつけられます。
(5段階評価×9教科×3年間=135点)
極端な例ですが…
中学3年間の成績がオール5なら内申点は135点となり、オール1なら27点というわけです。
成績をつけるのは学校の先生。
コンピューターやAIではなく、人間である先生が成績をつけますので、厳しめにつける先生もいれば、甘めにつける先生もいます。
また、地域によって学力の格差もあります。
たとえば、教育熱心なご家庭が多い新興住宅地などにある中学校では、定期テストの平均点も高く、評定の平均値も高くなります。
このような、先生による主観や地域による学力レベルによる偏りを防ぐために、千葉県では「算出1」という方法で補正が行われていました。
算出1とは千葉県の教育委員会によって定められた「95」という基準点によって、内申点を補正する計算方法。2020年度までの千葉県の公立高校入試では、各中学校に学校全体の内申点の平均を「95」に近づけるように教育委員会から指示を受けていました。
基準点の「95」という数字を見てみると、5段階の成績の平均は約3.5。
(95÷9教科÷3年間=約3.5)
3.5ということは、3と4の間くらいを学校全体の平均に近づけるように、学校の先生は通知表の成績をつけていました。
下の表は、令和3年3月に卒業見込みの千葉県の公立中学369校の成績分布表。各教科の評定割合から「評定平均」と「合計値」を計算しました。
どの教科も、評定の平均が「3.5」に近く、評定合計値が「95」に近いことがおわかりになると思います。
令和3年3月卒業見込みの第3学年における調査書の評定分布表
参照:令和3年度千葉県公立高等学校入学者選抜における学習成績分布表等
評定を甘くつけすぎてしまうと、95を大きく超えてしまいますし、厳しくつけすぎてしまうと、95を大きく下回ってしまいます。
たとえば、A中学校の評定平均が100だった場合、5点甘く評価しているということで、高校入試の際にA中学校の受験生全員が5点減点されていました。
また、B中学校の評定平均が90だった場合、5点厳しく評価しているということで、B中学校の受験生全員に5点の加点がありました。
このような調整があることで、中学校の先生は自由に成績をつけることが出来ず、平均3.5(合計95)に寄せて評価をしていたのです。
中学校の成績は「絶対評価」でつけられますが、算出1による補正によって、「相対評価」の側面も少なからずありました。
2021年度の千葉県公立高校入試から、算出1による補正が廃止され、相対評価の側面が一切なくなったことで、中学校の先生は自由に成績をつけられるようになり、完全なる『絶対評価』がはじまったのです。
- 成績の付けられ方の変化 -
結果重視から『過程重視』へ
2021年から始まった新しい学習指導要領は、
まさに『中学校の教育改革』と言えるほどの変化でした。
教科書にSDGsが盛り込まれたり、
英語の単語数が激増したり。
思考力・判断力・表現力を重視されたり、
資料から読み取る能力を強化されたり。
まさに「大改訂」と言えるものでした。
2021年からこんなに変わった!?
>>中学校の教科書改訂が超やばい!
学習内容が変わったことに加え、成績の付けられ方も大きく変わりました。
ひとことで言えば、
「結果重視」から「過程重視」に変わった
・・・ということ。
通知表の5段階評価は、大きく分けると以下の4つの項目を総合的に判断して付けられています。
② 授業態度
③ ワークなどの提出物
④ 小テスト
これまでは、定期テストの点数が大きな比重を占めていました。
それが2021年度からは、定期テスト以外の、
授業態度・ワーク提出・小テストの比重が大きくなったということです。
これがまさに、
“結果重視から過程重視”への変化なのです!
もちろん今でも、定期テストが重要であることは言うまでもありません。
しかし、授業態度・提出物・小テストの比重が大きくなったことで、これらの対策も定期テストと同じくらい重要になったことを覚えておきましょう。
結果重視の「結果」とは…
→ 定期テストの点数
過程重視の「過程」とは…
→ 授業態度・提出物・小テスト
■ やる気や人間性が評価される!
実際に大学入試でも、公募推薦や総合型選抜(旧:AO入試・自己推薦入試)の割合が6割を超えています。
まさに「人間性が問われる時代」となりました。
定期テストで100点を取ったとしても、授業中に寝ていたり、提出物を出さなかったりしていると、評価は「3」が限界です。
冒頭でもお伝えした通り、60点で通知表が「1」だった生徒さんもいましたし、病気のため不登校になってしまい、定期テストも受けられなかったにもかかわらず、評価に「3」をもらえた生徒さんもいました。
定期テストの結果はもちろん大事。
しかしそれ以上に、やる気や人間性があらわれる「授業態度」「提出物」「小テスト」が重要な時代になったのです。
\ 本気で成績を上げたい中学生へ /
内申UPの4つのステップ
ここまで、中学校における「成績の付けられ方の変化」をお話してきました。
完全なる絶対評価になったこと。
結果重視から過程重視になったこと。
少し難しい内容でしたが、これら2点の大きな変化は絶対に認識しておいてください。
いよいよお待たせしました。
ここからは、内申点アップの具体的な方法を4つのステップに分けて、
現役の中学校教師からお聞きした内容をもとにお話していきます。
【その1】
提出物のクオリティを爆上げする!
【その2】
先生目線を意識した授業態度!
【その3】
小テスト対策は手抜きをしない!
【その4】
定期テストで結果を出そう!
では、それぞれを詳しく見ていきましょう!
- 内申UPの4つのステップ【その1】 -
提出物のクオリティを爆上げする
中学校の提出物といえば「ワーク提出」。
定期テストの前日までに、決められたワークのテスト範囲をすべて終わらせ、自分で丸つけもして提出するってヤツ。
これ、メチャメチャ大変ですよね…。
大変だからこそ!
大きく差がつくのも事実。
ワーク提出を味方につけて、先生からの好評価を勝ち取るためには、
そのクオリティ(質)を上げる方法を身につけることが重要です。
ここでは、
ワークのクオリティを爆上げする方法を、中学校の先生目線で紹介していきます。
- 提出物のクオリティを爆上げする -
字をキレイに見せよう!
字が汚いと印象が悪くなるのは当然。
先生も見る気がなくなってしまいます。
しかし、字が下手な子に「キレイに書きなさい」と言ったところで、そう簡単にキレイになるものではありません。
しかし!
字がキレイに書けなくても、
キレイに見せる方法はあります!
かんたんので、今すぐ実践してください。
- 字をキレイに見せよう -
■ 鉛筆を使って濃く書こう!
シャープペンではなく鉛筆を使うことで、筆圧を上げて濃く書くことができます。
芯の硬さは「B」か「2B」くらいがオススメ。
芯が硬い「H」などを使うと字が薄くなりますし「3B」以上となると、やわらかすぎて芯が折れやすくなります。
また、鉛筆の先端が丸まってしまうと、書いた字が太くなりすぎてしまい、かえって読みにくくなるので、こまめに鉛筆を削りながら書くように心がけてください。
- 字をキレイに見せよう -
■ 角(カド)をカクカク書こう!
達筆な子ならきれいに書ける行書でも、字がうまくない子が行書のような字体で書くと、見栄えが一層悪くなってしまいます。
字が上手に書けない子ほど、角をカクカク書くように意識してください。
「止め」や「払い」を意識するだけでも、字がきれいに見えますし、格好よく見えちゃいますよ!
角のカクカクだけではなく、英語なら単語と単語のスペースを少し大きく開けたり、数学なら計算のときに「=」をたてに揃えたりするなど、字をキレイに見せる方法はたくさんあります。
- 字をキレイに見せよう -
■ ゆっくり丁寧に書こう!
字が雑に書かれていると、見る気が起きなくなります…。
先生に「雑だなぁ」と思われてしまうだけで、減点のひとつとなってしまいます。
逆に「この子は丁寧に書いているな」と思ってもらえれば、一生懸命頑張ったと見られるので、印象がグンと良くなりますよ。
とくに数字の「6と0」、「7と1」は、雑に書いてしまうと判別が出来なくなることもありますので、確実にわかるように丁寧に書いてください。
字が上手に書けない子ほど、ゆっくり、丁寧に書くことを強く意識してください。
- 提出物のクオリティを爆上げする -
ワークは色分けですべて埋めよう!
提出されたワークが空白だらけだと、やる気がないと見られてしまい、印象が悪くなるのは当然です。
ワークの解答はすべて埋めましょう!
とは言っても、何も考えずに最初から答えを丸写ししちゃダメですよ!
ここでは、色分けの工夫を使ったワークの埋め方を解説します。
- ワークは色分けですべて埋めよう -
■ 自分でやったところは「鉛筆」で書く
まずは自力でワークを解きましょう。
いつも通り鉛筆で答えを書いていきます。
数学や理科の計算などは途中式もしっかり書くこと。別冊のノートではなく、ワークの余白に計算や途中式を書くようにしましょう。
ワークは、良い意味で汚くすることが大事。
パッと見で「やった感」を出すのがコツですよ。
- ワークは色分けですべて埋めよう -
■ 答え合わせは「赤ペン」で書く
赤ペンを使ったマルつけは、みんなもやっていると思います。
答え合わせの「マル」や「バツ」だけではなく、間違えたところも赤ペンで書き直してください。
絶対に丸付けや間違いの修正を鉛筆でやらないでください。
鉛筆で丸付けをすると、どこまでが自力解答で、どこからが間違いの修正なのかがわからなくなってしまい、悪い意味で汚いワークに見えてしまいます。
- ワークは色分けですべて埋めよう -
■ 答えを写した所は「青ペン」で書く
ワークに「未記入」は絶対にダメです。
わからないところは答えを写してください。
ここでは、ひと目で答えを写したことがわかるように、青ペンを使いましょう。
もちろん、何も考えずに最初から答えを写すのはダメですよ。
あくまで自力で頑張ってやってみた上で、それでもわからなかったところを「答え写し」してください。
答えを写すときは、同時に、解説もすべて写すのがポイントです。
答えだけじゃなく、解説もすべて写すのは大変ですが、わからなかったところをわかるようにするために努力した形跡が残るので、頑張って写してください。
解説写しも青ペンで書きましょう!
ワークはテストではないので、正解の多さを意識する必要はありません。
ワークとテストの正解量に大きな差がついてしまうと、初めからすべて答えを写したことがバレバレになるので、かえって印象が悪くなります。
わからないところを、ズルしてマルにするのではなく、わからないことを認めた上で、努力した形跡を“見える化”することが大事ですよ!
- 提出物のクオリティを爆上げする -
日付や所要時間も書く
このページは、何月何日何曜日にやって、どれくらいの時間をかけてやったのかを、ワークの隅に小さく書いておきましょう。
『5/10(火)30分』
…って感じで。
自ら記録をつけられる生徒というのは、
計画性があり自己管理ができる生徒だという認識を持ってもらえます。
日付と時間は10秒あれば書けるので超簡単です。
また、記録をつけることで日々の学習習慣もつきやすくなるので、一石二鳥!
今すぐ実行してください!
- 提出物のクオリティを爆上げする -
先生への感想やコメントを書く
これが最強のひと押しです!
先生だって人間ですから、生徒からの感想やコメントがもらえるのはとっても嬉しいものですよ。
もちろん、先生への批判はダメ!
あからさまな「ゴマすり」まで使う必要はありませんが、何かひと言でも感想やコメントを書いてみてください。
「○○が苦手なのでもっと頑張ります!」
「○○の授業が分かりやすかったです!」
「次のテストは○○点以上が目標です!」
・・・こんな感じで。
定期テスト前のワーク提出では、テスト範囲を全て終わらせているかを見ますので、範囲の最終ページの余白部分にコメントを書きましょう!
先生に確実に気づいてもらえるように、コメントを色マーカーで囲って目立たせるのもGoodですよ!
~ 中学校教師からひとこと ~
提出物の中でも特にワーク提出は、評定を決めるときの大きな判断材料となります。まさに、定期テストの結果以上に重要な評価基準であると言っても過言ではありません。
たしかに広範囲であるテスト範囲を全て終わらせるワーク提出の宿題は、生徒にとって大変な作業です。だからこそ、その内容に大きな差が表れてしまうのです。
一夜漬けで終わらせるために、すべての答えを丸写ししてしまう生徒もいます。テスト前に余裕を持たせるために日ごろから計画的にワークを進め、自分の弱点を常に認識し、得点の獲得に役立てている生徒もいます。
まさに、ワーク提出は、以前までは「関心・意欲・態度」と呼ばれていた『主体的に学習に取り組む態度』が、わかりやすく目に見えてしまう重要な課題であることを覚えておいてください。
どの先生も提出されたワークを見れば、それが「手抜き」なのか、「真面目に取り組んだ」のかが、ひと目でわかってしまいますよ。
もちろん、どんなに素晴らしいワークでも、期限内に提出するということが大前提であることは言うまでもありません。
- 内申UPの4つのステップ【その2】 -
先生目線を意識した授業態度
授業態度も内申UPの大きなポイントです。
「そんなこと知ってるよ!」
…なんて言う子ほど、授業中にあくびをしたり、ボーっと外を眺めていたり。
中学校の先生は、教壇に立って教室全体を見渡すと、
生徒一人ひとりの様子がよく見えるそうです。
たとえ授業中に先生と目線が合っていなくても、
常に見られているということを意識してくださいね。
ここでは、
授業態度で内申を上げる方法を、中学校の先生目線で紹介していきます。
- 先生目線を意識した授業態度 -
授業の開始前に教科書を開いておく
先生が教室に入ってくる前までに、教科書・ノート・筆箱を机の上に出しておきましょう。
筆箱は机の横に縦に置きます。
教科書やノートに比べて厚みがある筆箱を机の前の方に横に置いてしまうと、先生からの目線で机の上が見えづらくなるからです。
机の上を全て先生から見えるようにしてください。
さらに、
教科書はその日に習うページを開いておきます。
これで授業前の準備は万全!
先生が教室に入ってきて、机の上の状態が目に入ったら、どう思うでしょう?
「お!ちゃんと準備しているな…」
「ん?教科書も昨日の続きを開いている!」
こうなると超好印象!
授業が始まる前の一瞬ですので、先生の目に入らないかもしれませんが、毎回やっていればいつかは必ず先生の目に入ります。
ここでの最大のポイントは、
その日に習う教科書のページを開いておくという点です。
これはつまり、前回の授業でやった教科書のページ数を覚えていないとできないので、その日に習う教科書のページが開けているということは、それだけ『主体的に学習に取り組む態度』が高いということを先生が認識します。
「すっげー、やる気あるじゃん!」
・・・って思ってもらえますよ!
私たち家庭教師も、生徒さんが前回の授業でやった続きのテキストや教科書を、机の上に開いて準備しているのを見ると、本当にうれしい気持ちになります。
授業態度は授業中の態度だけじゃない!
直前の準備だって立派な『授業態度』ですよ!
- 先生目線を意識した授業態度 -
目線は、先生・黒板・教科書・ノート
先生は、授業中の生徒たちの目線もしっかりと見えていますよ。
決して外を眺めたり、机の下を向いたりはしないでください。
ボーっとしながらの上の空もダメです。
授業中の目線は、先生・黒板・教科書・ノートだけに集中しましょう!
先生が説明しているときは、先生の目を見て集中して聞きます。
先生が黒板に書いているときは黒板を見ます。
板書するときは黒板とノート、
教科書を説明しているときは教科書に集中します。
その時々の目線の移り変わりと集中力も、先生からは見えていますよ。
授業中の目線も『主体的に学習に取り組む態度』としてよくも悪くも評価されるので、気をつけてください。
- 先生目線を意識した授業態度 -
先生の説明にうなずきながら聞く
先生が説明しているときには、うなずきながら聞くことも大きなアピールポイントとなります。
「そんなわざとらしいことできないよ!」
・・・なんて思わないでください。
生徒が真剣な眼差しでうなずきながら聞いてくれている姿を見ると、
「ちゃんと集中して聞いているな!」
「お!ここは理解してくれているな!」
「俺の授業をマジメに聞いているな!」
・・・って感じ取ってもらえます。
大きくうなずく必要はありません。
小さくうなずくだけで十分です。
先生からは小さな動作もよく見えています。
誰だって、自分が一生懸命説明しているときに、相手が真剣にうなずきながら聞いてくれればうれしいものですよね。
- 先生目線を意識した授業態度 -
授業中の手遊びは絶対ダメ
ペンをクルクル回したり、
授業中に髪の毛を触ったり、
シャープペンを必要以上にカチカチしたり。
ついやってしまいがちな手遊び。
これらの行動は、先生に授業がつまらないと言っているようなものです。
癖になっている子は特に注意してください。
何度も言いますが、先生からは生徒たち一人ひとりの細かい部分までよく見えています。
先生がこっちを向いていなくても常に見られているということを意識しておいてください。
~ 中学校教師からひとこと ~
皆さんも一度、教壇に立ってみて教室全体を見渡してみてください。教室にいるお友だちの行動が細かい部分までよく見えているのがわかると思います。
授業中に手紙を回す女子生徒。
前の席の子にいたずらをする男子生徒。
あくびをして涙目になっている生徒。
先生からは見えていないと思っての行動だと思いますが、いやいや、バッチリ見えていますよ(笑)!
授業態度は学習意欲が顕著に表れるモノ。
先生が重要なポイントを説明したときにマーカーでチェックしたり、真剣にノートに書きこんだりしている生徒は、小テストや定期テストで高得点が取れる子ばかりです!
とにかく、みんなが思っている以上に、教壇に立つ教師からは皆さんのひとつひとつの行動が手に取るように見えているということを強く認識してください。
- 内申UPの4つのステップ【その3】 -
小テスト対策は手抜きをしない
最近では、定期テストの回数を減らし、小テストの回数を増やしている中学校が増えています。
2学期制でも3学期制でも、定期テストを年に4回から3回に減らし、その分、小テストを増やすといった中学が多いですね。
小テストはその名の通り「小さいテスト」。
そのネーミングから軽く見られがちですが、絶対にナメてはいけません。
むしろ、小テストは定期テストと同じくらい重要だと思ってください。
小テストは定期テストに比べて出題範囲が狭く、問題数も少ないので、高得点が取りやすいテストです。
高得点を取りやすいからこそ、
絶対に手抜きをしてはいけないのです!
なぜなら、小テストは、範囲が広く点数の上げづらい定期テストとはちがい、生徒のやる気が顕著に表れてしまうから。
ここでは、
小テストの点数を上げる方法を、中学校の先生目線で紹介していきます。
- 小テストの対策は手抜きをしない -
小テストの日程を予測する
日程が決められていない小テスト。
教科や授業の進捗具合によってもバラバラですので、いつ、どの教科で小テストが行われるのかは先生次第です。
何の前触れもなく、
「はい!今から小テストしま~す!」
・・・なんていうこともありますよね。
いつ実施されるかわからない小テスト。
ですが、その日程を予測することはできますよ!
ズバリ!小テストの日程は…
進行中の単元が終わるころ!
中学校の小テストは、その単元が終わるころに行われるケースがほとんど。
単元が終わっていない状態で小テストが行われることはまずありません。
ただし「単元」といっても、先生や教科によってバラバラです。
例えば「正負の数」という大きな単元で小テストをする先生もいれば、正負の数の「加法・減法」といった小さな単元で小テストをする先生もいます。
(ほとんどは小さな単元で行います)
授業でやっている教科書の内容をざっと見れば、その単元がいつ頃終わるかは予測できますよね。
「そろそろ“加法・減法”が終わるころだな…」って感じで。
また、先生の発言を聞き逃さないことも重要。
「そろそろ小テストやるぞ~」
「来週あたりに小テストだぞ~」
このような、授業中の先生の発言を聞き逃さないようにしましょう!
- 小テストの対策は手抜きをしない -
小テスト対策はワークとプリントで!
小テスト対策は、学校のワークとプリントを中心にやりましょう。
授業で学習した内容を、その日のうちにワークで復習するのがベスト。
家庭教師ジャニアスの予習・復習法でもあるように、その日のうちに問題を解く復習法は、理解が必要な科目でも、暗記中心の科目でも超効果的!
ワークでその都度復習することは、学習内容を定着されられるのと同時に、ワーク提出に苦しめられることもなくなるので、まさに!一石二鳥ですね!
また、先生が作ったプリントもお宝です!
小テストは先生が作ったプリントからそのまま出題されることも多いので、プリントは絶対になくさないでくださいね。
(常にファイリングしておきましょう)
私たち家庭教師のジャニアスでは、オリジナルの小テスト対策プリントも活用しながら得点力アップを実現させています。
範囲が狭く基礎問題が中心の小テスト。
定期テストで50点の生徒でも、
小テストなら100点が狙えます!
ここでの頑張りは以前よりも大きく評価されるようになりました。まさに!文科省が定めている『主体的に学習に取り組む態度』に直結しますので、小テストは絶対に手抜きをしないでください!
~ 中学校教師からひとこと ~
小テストは、定期テストのような順位付けもありませんし、入試のような合否に関わるテストでもありません。
日ごろの授業が理解できているかを確認するのが小テスト。
中学校のテストの中で、最も出題範囲の狭い小テストは、最も点数が取りやすいテストです。
教師側からすれば、定期テストでは高得点が取れなくても、小テストでは高得点を取ってもらいたいですし、できればクラス全員に満点を取ってもらいたいというのが本音です。
特別な事情を除きますと、小テストで点数が低い生徒の多くは授業を集中して聞けていない生徒です。低得点の小テストの結果を見ると、生徒の学習意欲が低いというように見えてしまうのが現実なのです。
生徒の皆さん。
小テストでは高得点を取ってください!
定期テストや入試問題は特別なテスト対策が必要ですが、小テストなら日々の積み重ねだけで高得点が取れます。
日々の積み重ねというのは、授業を集中して聞き、ワークをコツコツと進め、予習復習を習慣にしていくこと。
先生たちはみんな、小テストの結果でも生徒の学習意欲を計っているということを覚えておいてくださいね。
- 内申UPの4つのステップ【その4】 -
定期テストで結果を出そう
年に3~4回しかない定期テスト。
膨大な範囲が出題される中学校の定期テストは、テスト前の対策だけでは全く歯が立ちません。
ここまで、ワーク提出、授業態度、小テストが内申アップに超重要であることをお伝えしてきましたが、これらの質を上げることこそが最高の定期テスト対策となるのは言うまでもありません。
定期テストは積み重ねの集大成。
ワークをコツコツとやり、授業を集中して聞き、小テストで高得点を取れている生徒は、定期テストでもその成果として必ず表れます。
これまで、結果重視から過程重視に変わったとお伝えしてきましたが、これは決して結果を軽んじているわけではありません。
むしろ、提出物や授業態度などの「過程」を重視することで、定期テストの「結果」を出すことこそが、評価基準変更の一番の狙いなのです!
ここでは、
定期テストで結果を出す方法を、中学校の先生目線で紹介していきます。
- 定期テストで結果を出そう -
ワークの見直しを何度もやる!
定期テスト直前に提出するワーク。
ワークを何度もやるだけで、定期テストは高得点が狙えます!
ワークはテスト前に初めて埋めていくのではなく、日ごろの授業の復習としてコツコツと埋めていきながら、テスト前は何度も見直しをするのがベスト。
書き込んだ答えや解説を下敷きとかで隠しながら、何往復も繰り返してください。答えを覚えてしまうほど何度も何度も繰り返してください。
定期テスト前のワークは、提出するためにやるものではなく、あくまで定期テストの対策としてやるものです。
ワークは何度も繰り返し…
やった回数も書いておこう!
何度も繰り返したことが先生もわかるように、ワークの端っこに日付と時間数に加えて回数も書いておきましょう。
6/3(金)50分、3回
6/4(土)20分、2回
6/5(日)50分、4回
6/8(水)30分、3回
こんな感じで回数も書こう!
たくさんワークをやったことを先生にアピールして、提出物の高評価も狙って、一石二鳥を勝ち取りましょう!
- 定期テストで結果を出そう -
小テストの見直しを何度もやる!
小テストは宝の山。
何度も見直ししましょう。
小テストも答えを暗記してしまうくらい繰り返しやってください!
答えを隠して満点が取れるまでやってください!
なんてったって、
小テストも定期テストも同じ先生が作るもの。
出題の傾向が似ていたり、問題自体がまったくそのまま同じだったりすることも多いですよ!
そんなお宝満載の小テスト。
普段からなくさないようにファイルに閉じておいてくださいね。
- 定期テストで結果を出そう -
ノートの見直しを何度もやる!
授業で板書したノート。
こいつもテスト前に見直しします!
板書したノートには、先生が黒板に書いた内容が書かれていますよね。
先生が黒板に書くことってどんな内容でしょうか?
言葉で解説したことを全て黒板に書くことはできませんし、教科書に書かれていることを全て黒板に書くなんて先生はいません。
先生が黒板に書く内容はズバリ!
教科書の大事なところです!
ここを見直すことで、テスト対策で重要な教科書の要点を掴み、基礎固めに役立てることができます。
ただし!
ノートを見直すときには、必ず教科書も併用してください!
先生が黒板に書いた内容は、あくまでも要点であることが多いので、例えば途中の計算式が省略してあったり、全体像が書かれていなかったりします。
教科書で全体像を確認しながらノートを見直すことで、重要なところがどんどん頭に入ってきますよ!
また、授業中に先生が話した“テストに関する重要な発言”を聞き逃さないで、ノートに書き留めてください。
例えば、
「ここは次のテストに出るからな~!」
「ここ大事だから絶対に覚えておけよ!」
こんな先生の発言は超お宝!
ノートに目立つように書いてきましょう!
テスト前にそこの部分を見直すだけでも、点数アップに直結しますよ!
- 定期テストで結果を出そう -
予想問題で得点力を底上げする!
定期テスト対策の最後のひと押し。
それが、予想問題での演習です!
できるだけ、実戦形式に近い定期テスト用の問題集を使って、テスト範囲を繰り返しやってください。
本番の定期テストでは時間制限もあるので、必ず時間を計りながら本番さながらの緊張感を持って解くようにしましょう。
1回目は自力で解いて、出来なかったところは教科書やノートを見ながらやり直します。これを何度も繰り返すことで正答率は上がっていきます。
予想問題は少なくとも3回はやってください。
私たちジャニアスでは、家庭教師の生徒さんに、オリジナル定期テスト予想問題プリントを作成して、実戦形式で解かせています。
ワークを繰り返しやり、小テストやノートの見直しをして、最後は予想問題でダメ押しする!っていう流れです!
~ 中学校教師からひとこと ~
定期テストは日ごろの努力の鏡。
授業を集中して聞き、予習・復習を習慣づけ、ワークも計画を立てながらコツコツと進めていけば、定期テスト対策なんかしなくとも高得点が取れるモノです。
しかしそれは“理想”に過ぎないかもしれません。
いつも真面目に授業を受けていて、ワークも頑張って提出しているにも関わらず、定期テストの結果が伴わない生徒もいます。
「こんなに頑張っているのに…」
と悔しい思いをしている生徒もたくさんいます。
定期テストの点数は、評定を決める際の基準となるのは間違いありませんが、私たち教師は、定期テストの点数だけを見て評定を決めることはありません。
テストの結果だけではなく、授業態度やワーク提出、小テストの結果などを総合的に判断し、生徒個々の努力をしっかりと見極めたうえで評定を決めているということを、どうか知っておいてください。
あなたの頑張りはちゃんと見ていますよ!
こんな理不尽な成績の付け方って…
これって先生のエコひいきなの…?
冒頭でご紹介したこちらの実例。
先生の理不尽なエコひいきのようにも見えてしまうかもしれません。
定期テストで60点取ったのに、
成績に『1』をつけられてしまった…
不登校でテストも受けていないのに、
成績に『3』をつけてもらえた!
これは私たちジャニアスで家庭教師の授業を受けていただいている生徒さんに実際に起こったことです。
それぞれを詳しく解説させていただきます。
定期テストで60点を取ったのに
成績に「1」をつけられた”A君”
60点ってことは、およそ平均点。
この点数なら、ほとんどの先生は評定に「3」をつけると思います。
評定に「1」がつけられるというのは、定期テストの点数が一桁だったり、そのほかに何かしらの問題があるケース。定期テストで60点の生徒に「1」がつけられるということは本来ならありえません。
しかし、A君の場合は原因がありました。
それは、部活の先生と揉めたから…。
「え、それだけで・・・?」
とお思いの方もいらっしゃると思いますが、A君は部活の練習中にふざけていた他の生徒を注意したところ、先生はA君を首謀者だと勘違いし、思いっきり叱りつけたそうです。
もちろんA君は「注意をしただけ」であることを伝えたのですが、先生は信じてくれず、これが原因でA君は顧問の先生を信じられなくなりました。
その一件があってからは、顧問の先生が担当する教科の授業中に居眠りを繰り返したり、ワークも一切提出しなかったとのこと。
このことが先生の逆鱗に触れたのか…。
定期テストで60点を取れたにも関わらず、評定に「1」をつけられてしまったのです。
授業中に居眠りを繰り返し、
ワークも全く提出しなかった…。
A君の気持ちもよくわかります…。
部活で揉めたことから先生への不信感や反抗心を抱いてしまい、このような行動を取ってしまったのだと思います。
理不尽なことやどうしても納得できないことってありますよね。
しかし、損をするのは生徒自身。
一度つけられてしまった成績を上げることは不可能であることと、それが「1」だった場合は、高校入試の際に大きなマイナスポイントとなってしまうということを覚えておいてくださいね。
定期テストを受けられなかったのに
成績に「3」をもらえた”Bちゃん”
Bちゃんは学校の授業もなかなか受けられず、定期テストも受けていません。
このような場合だと、評定には「1」か「未評価」がつけられることがほとんどです。
ではなぜ「3」がもらえたのでしょう?
これは、不登校になってしまった理由と、主体的に努力した結果によるものなのです。
Bちゃんは、起立性調節障害という病気のため、学校に行けなくなりました。
はじめのうちは午後から頑張って授業を受けていましたが、体調不良とともに不登校になってしまったのです。
Bちゃんは起立性の診断書を学校に提出し、病気であることが原因で授業が受けられないということを先生に認識してもらいました。
お母さんも一緒に面談を繰り返し、先生からは、各教科でノート1ページずつ自分なりに勉強すること、そしてワークをしっかりこなし期限内に提出することを提案されました。
もともと真面目な性格なBちゃん。
先生に言われた以上の努力をしました。
自力で頑張った1ページ学習のノートと、何度も繰り返しやったワーク。
その努力が認められ、不登校でも成績に「3」をつけてもらえたのです。
不登校の原因が病気であったこと。
自ら主体的に努力したこと。
Bちゃんが不登校になってしまった原因は起立性調節障害という病気。
決してサボりや怠けではありません。
Bちゃんのケースでは、学校に行けない原因が病気であることを先生に知ってもらい、学習面での提案を素直に受け入れ、生徒自ら主体的に努力したことが認めてもらえたのですね。
病気が原因で学校に行けない子。
いじめによって教室に入れいない子。
そのようなお子さんでも、自分が出来る範囲の中で一生懸命努力することが大事。
先生たちは、生徒一人ひとりの努力を見極めた上で成績を決めているということを、どうか知っておいてください。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
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