
今日は定期テストの当日なのに…
起立性で体調が悪くなってしまった…
こんにちは!
家庭教師ジャニアスの「かずや」と申します。
このページをご覧いただいているお母さんは、今まさにお子さんが冒頭のような状況でお悩みの方ではないでしょうか。
起立性調節障害って、定期テストの大事な日だろうが、前触れもなく急に体調が悪くなるもので、
「昨日までは元気だったのに…」
「朝起きるときに身体がしんどい…」
なんてことがしょっちゅうあります。
それが原因で、遅刻が多くなったり、不登校になってしまったり。

そんな厄介な起立性。
通常の授業なら体調不良でお休みするなり遅れていくなりができますが、これが『定期テストの当日』だったらどうでしょう。
「テストは受けたいけど身体がキツい…」
「どうせ受けても良い点は取れなそう…」
そんな辛い気持ちになりますよね。
かくいう私(かずや)も、起立性調節障害になってしまい、学校に行けなかった時期がありました。
私の場合は高1の頃だったので、そこまで大きな影響はなかったのですが、中学生(特に中3)のお子さんでしたら高校進学に影響が出るので大変です。
言うまでもありませんが、全日制の普通高校への進学を考えられている中学生は、定期テストは絶対に受けておくべきです。
とは言っても、起立性調節障害の厄介なところは、その日になってみないと体調の良し悪しがわからないところ。
そこでこのページでは、
起立性調節障害を実際に経験した私が、
- 定期テストだけは受けておくべき理由
- 定期テストを受けやすくする方法
この2点をご紹介していきます!

- 起立性でも定期テストは受けるべき -
定期テストだけは受けておくべき理由
起立性調節障害になってしまったら、毎朝の体調不良から遅刻や欠席が増え、学校の授業をまともに受けることができなくなってしまいます。
学校の授業を受けられず、さらに定期テストも受けないとなると、高校入試の合否にかかわる「内申書」で大きなマイナスポイントになってしまうのは言うまでもありません。
「そんなことはわかっている…」
「でもムリなものはムリだよ…」
私も起立性調節障害の経験があるので、その辛さや苦しさはよくわかります。
それでもここでハッキリと言えるのは、
「定期テストだけは絶対に受けるべき!」
ということ。
ここからはその理由を詳しく紹介していきます。
定期テストだけは受けておくべき理由
成績が「未評価」になることも…
学校の授業を受けていない状態で、定期テストも受けなかった場合、成績の評定に「未評価」を付けられてしまうことがあります。
未評価の場合は、通知表の評定欄に数字が入らず、「未」「/」「空欄」「未評価」などになります。

中学校の評定(成績)は、5段階評価で付けられるのが基本ですが、未評価というのは、評定「1」よりもさらに下の「評価すらされない」ということ。
授業に出席できず、定期テストも受けないとなると、評価を判断する材料が一切なくなってしまうので、未評価という形になってしまうのです。
学校や先生によって基準はさまざまですが、授業に出席できていなくても定期テストさえ受けていれば、評定に「未評価」が付くことはありません。
ですので、
授業が受けられず勉強が遅れていても、
たとえ5点や10点しか取れなくても、
定期テストだけは受けるべきなのです!

私の場合は、起立性調節障害で遅刻や欠席を繰り返していた時期が3カ月くらいありました。その時は、学校の先生から「テストだけは頑張って受けに来なさい」と言われていたので、体調が悪くてもテストだけは何とか頑張って受けに行っていました。
勉強をしていなくて「テストなんか受けても意味がない」なんて思ってしまう気持ちもよくわかりますし、その日の体調によっては「ムリなものはムリ」であることもわかります。
しかし、学校の授業を受けていない+定期テストも受けないというのは、成績の評定欄に「未評価」が付くという現実も知っておいてください。
なぜ「未評価」があるとマズイのか?

中学校の成績は高校入試の際に「内申点」となり、合否の判定や推薦基準に関わる大変重要な項目となります。
内申点に「未評価」や「1」があると、公立高校の場合は多くの学校で「審議の対象」となってしまいますし、私立高校ですと学校推薦がもらえません。
特に中3の成績に「1」が付くのは避けたいところですが、もっとマズイのが「未評価」が付けられてしまうこと。
高校側から見ると、調査書の成績に「未評価」があるということは、「この生徒は授業に出席せず定期テストも受けていない」と判断され、「高校入学後も学校に来なくなるのではないか」と思われてしまいます。
つまり、未評価があることによって高校側の心象が悪くなり、入試本番で挽回することも非常に難しくなってしまうのです。
なるべく調査書の成績に「未評価」が付けないように、せめて「1」、できれば「2以上」を取っておきたいですね。
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定期テストだけは受けておくべき理由
見込み点が付くケースもある!
定期テストを受けないと「未評価」が付けられ、高校入試で大きく不利になってしまうことをお伝えしてきました。
ただそうは言っても、起立性でホントに身体がしんどくて、当日になって定期テストを受けられないことってありますよね。
私の場合は症状が軽度から中程度だったので、当日は具合が悪くてもなんとかテストを受けに行けていましたが、起立性調節障害は症状の重さが人によって異なりますので、重度のケースだと、歩けなかったり嘔吐してしてしまったりと、とてもとても学校に行けるような状況ではない場合もあります。
そのような状況でテストを休まざるを得なかった場合、
中学校では『見込み点』という点数を付けてくれることがあります。
見込み点とは、過去に受けたテストの点数を参考にして「今回のテストを受けていたらこれくらいは取れていただろう」と予想して出した点数。
■ 見込み点の付けられ方
過去の定期テストの結果から教科ごとの平均点を出して、
その平均点に ×0.6(※)をします。
※×0.6は目安。×0.5や×0.7の学校もあります。
例えば、これまで受けた定期テストの数学の平均点が「62点」だとしたら、見込み点は「37点」となります。
(62点×0.6=37.2点)※×0.6の場合
「37点」ってことは、成績は下がってしまいますが、評定に「未評価」はつきませんし「1」もつけられないと思います。
※提出物などの状況によっても変わります。
このように、見込み点として点数化するには、過去に何度か受けたときの点数が必要。つまり、過去にテストを1回も受けていない、またはほとんど受けていないお子さんの場合は、見込み点すら付けられなくなってしまうのです。
その日になってみないと症状がわからない起立性。
程度が重く、起き上がれない・歩けない・吐き気がする・頭がクラクラするなど、どうしようもない重度な状況でしたら決してムリをしてはいけません。
テスト当日だとしても、お子さんの体調を第一に考え、お休みをしてください。もちろん、お子さんを責めたり叱ったりは絶対にしないでください。
しかし、
「体調は少し悪いけど学校には行けそう…」
「1限目は無理だけど2限目からなら…」
テスト当日に、このような「軽度」な状態だとしたら、定期テストは頑張って受けに行きましょう。
どうしてもテストを受けられない時に『見込み点』として点数をもらえる可能性が高くなりますし、見込み点がもらえたら、成績に「未評価」が付けられることはありませんので!
- 起立性でも定期テストは受けるべき -
定期テストを受けやすくする方法
ここまで、定期テストを受けるべき理由や、受けなかったらどうなるかなどをお話してきました。
でも、ここまで読んでいただいて、
「そんなことはわかっている…」
と感じている方も多いと思います。
このページをお読みになっている方のほとんどが、起立性調節障害で苦しみ、高校進学に不安を抱えている中学生ご本人か、その親御さんだと思いますが、定期テストは受けるべきなんてことは重々わかっていることだと思います。
起立性調節障害になってしまった中学生と親御さんにとって、テストを受ける重要性を知ることは大切ですが、それよりももっと大切なことは、定期テストを受けやすくする方法を知ることではないでしょうか。
ここからは、起立性のお子さんでも定期テストが受けられるようになるために、どのような対策をすればよいのかを、私自身の経験をもとにアドバイスさせていただきたいと思います。
定期テストを受けやすくする方法
先生に起立性であることを知ってもらう
遅刻や欠席が多い理由を「サボり」や「怠け」だと思われてしまうことは絶対に避けなければなりません。
定期テストも「サボり」や「怠け」で受けていないと思われてしまうと、先生からの心象が相当悪くなり、一切の考慮もなく評定に「未評価」を付けられてしまいます。
まずは中学校の担任の先生に、
起立性調節障害であることを知ってもらうことが超重要なのです。

私が起立性になってしまった高校1年生のころも、担任の先生+母+私で、よく面談をしていました。私の場合は、母と一緒に学校に行くこともあれば、担任の先生が自宅まで出向いてくれたこともありました。
初めて先生と面談をしたのは、病院に行って起立性調節障害の診断を受けてからすぐの頃でした。
その時に話した内容は、
・自分が起立性調節障害であること。
・起立性の診断も病院で受けたこと。
・朝が特に弱く起き上がれなくなること。
・学校に行きたくないわけではないこと。
・決して「サボりや怠け」ではないこと。
・・・などです。
私の場合はこの時点で、かなり遅刻や欠席が目立っていたので、担任の先生は「そうだったんだね。それは大変だったね」と、事情を把握してくれて理解を示してくれました。
先生に自分が起立性調節障害であることを伝えたことで、学校の方でもいろいろと対策をしてくれました。中でも定期テストに関しては、次のような対応をしてくれました。
・調子が悪ければ時間をずらして受けてもよい。
・教室で受け辛いなら保健室で受けてもよい。
・しんどくなったら途中で早退してもよい。
・・・などの対応をしてくれました。
ちなみに、学校によっては別日に定期テストを受けさせてくれるケースもあるみたいですが、私の通っていた学校ではそれはダメでした。
私の場合は、担任の先生がかなり心配してくれて手厚く対応してくれましたが、実際には学校によって対応は異なってくると思います。
しかし、もしもお子さんが「これって起立性かも!」と思ったら、早めに病院に行って診断を受け、できれば診断書ももらってください。

そしてそのことを学校の先生に伝えましょう!
三者面談をお願いして、親御さんも学校に出向いて、担任の先生に「起立性であること」を早めに知ってもらうことが重要です。
そうすることで、学校や先生にもよりますが、
起立性に考慮した定期テストの受け方を提案してくれるかもしれません。
私たちの生徒の中にも、起立性でテスト当日に出席できなかった子が、別日に科目を分けながら受けさせてもらえたケースもたくさんありました。
また、これは本当に稀なケースかもしれませんが、自宅で定期テストを受けさせてもらえた生徒さんもいました。
別日や自宅でとなると、クラスの子からは「ズルい!」「カンニングができるじゃん!」なんて思われるかもしれませんが、これらの生徒さんは、起立性になる前はいつもマジメに授業を受けていて、提出物もしっかりと出していて、勉強も前向きに頑張っていた子たち。
だから学校の先生も、生徒さんのことを信用してくれて、できるだけ身体に負担をかけない方法で定期テストを受けさせてくれたのですね。
だた、その時の点数がそのまま評定に反映されるとは限りません。公平性を保つためにも少し厳しめに付けられるのが一般的です。
定期テストを受けやすくする方法
やはり日々の学習習慣が大事!
起立性調節障害に限ったことではありませんが、学校を休むようになってしまうと、その期間に比例して「学習の遅れ」が生じてしまいます。
一度遅れると取り戻すのはとても大変です。
それだけでも大変なことなのに、起立性の時ってどうしても消極的な考えばかり頭に浮かんでしまったり、気持ちがどんよりしてしまうので、テストが迫ってくると、

「勉強が全然わからない…」
「テストなんか受けても点なんか取れない…」
「自分なんてどうせ何もできないんだ…」

と、実際にはそんなことないかもしれないのに、どんどん悪い方に悪い方に考えてしまうのです。
(当時の私もそうでした…)
定期テストは受けた方がいいのはわかる…
でも勉強してないからロクな点は取れない…
だったらテストを受けるのをやめよう…
これが仮にテスト当日、起立性の症状がひどくなかったとしても、「テストを受けてもどうせ分からないし…」「自分なんて何もできないんだ…」と自分に自信を持てなくて、葛藤の末に学校を休んでしまうこともよくあるのです。
そうならないためにも!
日々の学習習慣が何より大事!
起立性の症状によって朝の体調が悪くても、比較的元気になる夕方からなら勉強はできますよ!

私が家庭教師で教えていた生徒さんや、体験授業でお話してきたお子さんの中には、中1で起立性になってからそれ以来、ほとんど学校に行けずに受験生になってしまった子や、起立性が完治した後も学習の遅れから学校に行きづらくなり、不登校が続いてしまっている子もたくさんいました。
また、学校に行けていない間に、これまであった勉強の習慣が一切なくなってしまったり、勉強の仕方がわからなくなってしまったお子さんもいらっしゃいました。
体調が良いときや起立性が治ったときに、みんなと一緒に笑顔で学校に行けるように、日ごろから学習の習慣をつけておくということは本当に大切なことですよ!
教科書を眺めるだけでも構いません。
漢字や英単語の練習だけでもいいです。
学校の授業が受けられなくて、学習の遅れが出てしまっても、勉強から完全に離れてしまうことだけは避けるようにしてください。
少しでも「勉強の習慣」さえついていれば、
各段と定期テストが受けやすくなりますよ!

私は高校時代に起立性調節障害で悩み、それによる生活習慣の乱れと勉強の遅れから不登校も経験しました。
大学時代には家庭教師と塾講師のアルバイトで多くの子供達に勉強を教え、現在は家庭教師ジャニアスの学習アドバイザーとして活動しています。
また、より一層の専門的知識を得るために、2019年に 児童心理カウンセラーの資格 も取り、現在も勉強に励んでいます。
ジャニアスでは「無料の体験授業」を行っていますが、起立性調節障害や不登校でお悩みのお子さんに、私の実際に起こったリアルな経験をもとに「活きたアドバイス」をお届けしています。
このページをご覧いただき、起立性調節障害でお悩みのお子さんとご家庭の方に、少しでも希望を与えることができれば、これほど嬉しいことはありません。

~ 起立性調節障害でも大丈夫 ~
家庭教師で頑張ってみませんか?

最後まで読んでいただきありがとうございます。
私たち家庭教師のジャニアスは、千葉県専門の家庭教師グループとしてこれまで24年間、たくさんの小・中・高校生に学習面のサポートをさせていただいてきました。
その中には、起立性調節障害で苦しんでいるお子さんもたくさんいらっしゃいました。
起立性の症状がすぐに改善されたお子さんもいましたが、あまりに症状がひどくて、長い期間、全く学校に通えていないお子さんもたくさんいました。
いつかは治る病気であり、いる治るかわからない病気でもある起立性調節障害とは、どうしても”うまく付き合っていく”しかありません。
起立性調節障害は「朝はダメだけど夕方以降なら元気になる」という特徴があります。もちろん夕方以降でもその日の気候や気圧の変化によっては具合が悪くなる日もあるかもしれません。
ですが、少しでも元気になれる夕方から夜の時間だけでも、私たちと一緒に勉強を頑張ってみませんか?
私たちジャニアスは「千葉県専門の家庭教師」ですので、千葉県にお住いの方に限らせていただきますが、今なら、「無料の体験授業」で勉強のやり方からていねいに教えています。
私「かずや」も体験授業にお伺いすることができますので、ぜひとも「起立性調節障害」のお悩みや、遅れてしまった勉強のお悩みをお聞かせいただければとっても嬉しいです。
この機会を活かして、お子さんに何かひとつでもキッカケをつかんでいただけれは、これほど嬉しいことはありません。
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