英検が高校受験に有利になるってホント?英検の必要性とその目的を徹底解説。

英検 受験情報

こんにちは!
家庭教師のジャニアスの藤原です。

今回は、中学生のお子さんに向けて「高校受験において英検はどのくらい大切なのか?」というテーマでお話をしていきます。

ジャニアスの生徒さんや親御さんから「英検は取っておいた方がいいですか?」という質問をよくいただくからです。

ポイントを絞ってまとめていきますので、ぜひ参考にしてくださいね。

英検を取る目的って?

英検を受けるにあたって気をつけていただきたいのが「英検を取る目的をはっきりさせる」ということです。

・高校受験のため
・自分の英語力を確かめるため
・学校の勉強のサポートのため

さまざまな理由や目的があると思います。

例えば「学校の勉強のサポートのため」といった目的で、英検を目指すのはお勧めできません。なぜなら、中学校で習う英語と英検では勉強の内容がかなり異なっているからです。

もし、せっかく時間と労力をかけて勉強したことが、目的から的外れになっていると分かったら、その時はどんな気分になるでしょうか?

英検を取ること自体は素晴らしいことです。
合格することでのメリットはたくさんあります。

ですが、私、藤原が体験授業でご家庭を回らせて頂いていると「英検の勉強に時間を使うなら、定期テスト対策や入試対策に時間を割けば良かった…」と後悔されている方も少なからずいらっしゃいます。

英検取得を目指す前に、少しだけ「何のために受けるのか?」「優先度がどのくらい高いのか?」ということを認識しておけば、迷いなく勉強に取り組めるようになりますよ!

英検と高校入試の関係

まず、英検を受けるときに1番最初に思い浮かぶのが「英検は高校受験にどんなメリットがあるのか?」ということではないでしょうか。

この点について、公立高校受験と私立高校受験に分けて考えてみましょう。

英検と公立高校入試

まず公立高校ですが、結論から申し上げると英検は非常に評価されづらいです。もちろん、評価してくれる高校もあるのですが、そもそもの枠が小さいです。

公立高校入試の主な配点はこんな感じ。
この中で英検を評価してくれるのが、調査書の「加点」の部分になります。

・学力検査(500点)
・調査書(評定135点+加点0点~50点
・学校設定検査(10点~300点)

例えば、八千代高校の普通科
英検、漢検、数検の準2級以上に加点があります。
ただ、英検だけで何点加点されるのかは明記されていません。

八千代高校では、調査書の「加点」の配点が50点が上限になっているので、どんなに評価されても50点ということになります。

では、英検の準2級以上を持っていれば50点がもらえるかというと、そうではありません。なぜなら八千代高校(普通科)の「加点」は、下記の項目すべての合計で上限が50点となっているからです。

・生徒会本部役員または部活の部長
・部活またはクラブチームで特に優れた実績
・英検、漢検、数検の準2級以上の取得

英検は上記の3つの項目のうちの1つの項目の更にその中の一部の評価項目ということですので、英検だけで大きく加点されることはありません。

生徒会の役員もやって、部活ではレギュラーで県大会出場、英検も漢検も数検もすべて準2級もっている…。そんなスーパーマンのような受験生なら50点満点がもらえますが、そんな子はめったにいませんよね。

英検準2級だけだと10点~15点くらいの加点なのかなと藤原は考えますが、これでも多く見積りすぎかもしれません。

ちなみに、八千代高校は調査書の加点に50点の配点がありますが、これは加点の配点で最大の得点で、どんなに加点の内容を評価する学校でも、50点を超える点数はつけられないルールとなっています。

逆に加点は0点評価、つまり、評価しない学校もあり、こちらは当然英検を取っていても、加点はありません。

公立高校入試においては、英検対策に時間をかけることは得策ではないと言えるのです。

>>千葉県公立高校入試のしくみ

英検と私立高校入試

公立高校入試ではお得感の少なかった英検ですが、私立高校入試ではどうでしょうか?

私立高校の推薦入試で見てみましょう。
推薦入試では「中3の内申点」が重要です。

>>千葉県私立高校入試のしくみ

主要5教科の成績を見る高校であれば、中3の成績(25点満点)で何点取れているかを評価するといった形です。

私立高校の推薦入試の場合は、公立高校入試に比べると英検は大きく評価してもらえます。

しかし、優先順位は高くないので、英検を取るタイミングに注意しましょう。その理由は、中3になってから英検の対策を取るのであれば、5教科の内申対策をした方がいいからです。

例えば、千葉英和高校の総進文理コース
単願推薦をもらうための内申基準はこれです。

・中3次の評定が5教科で「17以上」または
・中3次の評定が9教科で「30以上」

5教科の場合は「4」が2個で「3」が3個あれば単願推薦がもらえるということですね。
※4+4+3+3+3=17

千葉県の私立高校入試では、高校が定めている推薦基準(内申基準)を満たし、推薦がもらえればほぼ合格となりますが、内申基準に満たなくても英検などの検定取得による「加点」によってクリアできるケースがあります。

ここで紹介した千葉英和高校には、推薦入試における英検の加点があります。

・英検準2級以上・・・2ポイントの加点
・英検3級の取得・・・1ポイントの加点

つまり、英検準2級を持っていれば、本来の基準よりも2点少ない「5科15」または「9科28」で単願推薦がもらえるということです。内申基準が2ポイント下がるとかなり楽になりますよね。

ただ、中3になってから英検の勉強を始めるのはオススメしません。
なぜなら、推薦入試に関わる内申点を稼ぐ必要がある中で、英検の勉強を並行して行うのはリスクが大きいからです。

中3の夏休みまでは部活もありますし、私、藤原が体験授業で回らせていただいていても、英検にまで手が回らないというお子さんの声もたくさんいただきました。

私立高校の推薦のために英検を狙うとしたら、中2までに取っておくことをおすすめします。

英検と中学校の英語の関係

よく、英検3級は中学3年生レベルの内容と言われますが、英検の取得は学校のテストの点数にも直結するのでしょうか?

結論から言うと、英検と中学校で習う英語は直結していません。

なぜなら英検は「身の回りの日常会話から教養を深める社会的な題材まで実際に英語を使用する場面を想定し出題」されるからです。

実際に、体験授業でお話を聞くと「英検3級は持っているけど、中2の定期テストで50点ほどしか取れていない」というお子さんもいました。

定期テストは、学校の教科書やワーク、授業内容から出題がされています。英検が取れても定期テストの点数が取れないのは、よくあることなのです。

また、これには中学英語のレベルが上がったことにも原因があります。小学校から英語の勉強がスタートした前提で中学英語が始まるので「戦後最大に中学英語が難化している」と言う方もいます。

英検はあくまでも受検生にイメージが湧きやすいように、各級に対して基準を作ってくれているわけなので、多少ズレが生まれてくるのは仕方ありませんよね。

英検取得を考えている方は、必ず「学校のテスト対策」と「英検対策」は分けて考えて、両方対策を取るようにしてください。

英検取得の最大のメリット

ここまで聞くと、英検を取ることは、労力の割にリターンが少ないような気がするかもしれませんが、決してそんなことはありません。

英検取得の一番のメリットは、
ズバリ!英語に対する自信です!

日本人は特に「自分の英語力なんて…」と自分を卑下してしまい、結果、英語習得が遅れてしまいがち…。中学英語に関しても、「自分は英語が苦手だから…」と最初から決めつけてしまっているお子さんをよく見かけます。(特に男の子に多い気がします…)

この決めつけは超モッタイナイ!
自信の無さから苦手意識があるお子さんほど、やればできる可能性が多いにあるからです!

先ほど、「英検を取っているのに定期テストの点数がそれほど高くない…」というお子さんの例を紹介しましたが、もちろん、「英検を取って定期テストの点数も取っている」というお子さんもたくさんいます。

英検も定期テストも両方点数取れるよー!というお子さんは、総じて英語が「好き」と答えます。自信があるのです。

小学生の段階で、英検を取ったことで「自分は英語ができる!」と自信を持って中学の定期テスト対策にも取り組んだ結果、英検取得で勉強した基礎力も手伝って、定期テストで高得点をマークできるのです。

何事も「自分は出来る」と思って取り組むことは大切ですが、英検を取ることで英語に対する自信の根拠が出来るということですね。実際に、学校の勉強が大変な中、英検を取っているお子さん達は、本当に素晴らしいなと、いつも感心しています。

英検取得の最適なタイミングは?

そんな英検ですが、いつ、どのタイミングで受けるのがベストなのでしょうか。

私、藤原が、ズバリお答えしますと、
・中学受験をするなら小3終了までに「3級」
・高校受験なら中1で「3級」、中2で「準2級」

その理由は、英検の勉強は受験勉強と並行して行うのが難しいからです。

特に、中学生は部活や塾で忙しい中、教科書も分厚くなって学校の勉強も大変…。
やることが多すぎます!

英語はいつからでも勉強ができます。逆に言えば早くに始めることもできるのです。英検を早めに取っておけば大きな自信にもなりますし、受験に対しても武器になってくれます。

とはいえ、これを読んでいる方の中には、「うちの子はすでに中2(中3)だし…」という方もたくさんいらっしゃるかと思います。

この場合は、学校の勉強を短い時間で終わらせる効率の良い方法を考えていきましょう。

家庭教師のジャニアスでは、学校の授業を効率よく理解でき、定期テストも高得点が取れる勉強のやり方を、無料の体験授業で伝授しています!ご興味のある方は、無料で資料をお送りすることもできます。

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どうぞお気軽にお問い合わせくださいね!

参考になりましたでしょうか?
英検は素晴らしい検定試験です。うまく活用していきましょう!

それではまた次回!
ジャニアスの藤原でした♪