こんにちは。
家庭教師のジャニアスの木戸です。
私立高校の推薦基準が年々厳しくなっています。
私立高校入試における「推薦基準」とは、例えば第一志望の単願推薦なら「5科17以上」、第二志望以下の併願推薦なら「5科18以上」など、主に中3次の評定(5段階評価の成績)を基準にした数値です。
※評定以外にも欠席日数の基準もあります。
そんな私立高校の推薦基準ですが、近年の私立人気の影響で、年々その数値が厳しくなっています。例えば、前年度までは「5科18以上」だったのが「5科20以上」になったり、英検取得や皆勤、生徒会活動や部活の実績などでもらえる加点ポイントの上限が「+2」だったのが「+1」までとなったり。
令和6年度入試でも、推薦基準の上昇が続々と確認されています。さらになんと!千葉敬愛高校、敬愛学園高校の進学コース、東葉高校の進学クラスで、併願推薦が廃止となりました。
>>千葉敬愛高校の受験情報
>>敬愛学園高校の受験情報
>>東葉高校の受験情報
千葉敬愛高校、敬愛学園高校、東葉高校は、公立高校の併願校としても人気が高い高校でしたが、令和6年度入試からは、公立の抑えとしての併願推薦がなくなったということです。
他にも併願推薦を廃止する高校や学科があるかもしれません。併願推薦の受験区分がない高校を併願で受験するなら「一般入試」しかありません。
「うちに来たいなら単願で受けてね!」
「すべり止めにするなら一般入試ね!」
・・・って感じ。強気ですね。
じゃあ、一般入試はどうなの?
一部の難関校を除き、一般入試の募集枠は非常に少ないのが現実です。ほとんどの定員を推薦で埋めてしまい、残りのわずかの席を一般入試で調整するって感じですね。
また、一般入試には学校推薦のような「合格の確約」がありません。合格の確約って危険な表現ですが(笑)、ジャニアスの生徒さんの中でも、学校推薦である「単願推薦」や「併願推薦」で不合格になった生徒はこれまで1人もいませんでした。
もちろん学校推薦なら100%合格!というワケでは決してありません。入試テストがあまりにもひどい点数だったり、面接をピアスや茶髪で挑んだりしてしまうと不合格になることもあり得ます。
それでも、併願として受験するなら「併願推薦」が最も合格しやすい受験方法であることは間違いありません。
ですが、併願推薦の募集を停止した学校を他校の抑えで受験するには「一般入試」しかありません。合格の可能性が一気に下がる一般入試には、本命校のすべり止めとしての効果はほとんどないので注意してください。
あくまで本番勝負の一般入試。
併願推薦のない高校を一般入試で受けるなら、さらに別の高校をすべり止めとして併願推薦で受けることをお勧めします。
推薦基準が上がった例
令和6年度入試で前年度よりも推薦基準が上がっているのが現時点で確認できた高校があります。
千葉明徳高校の進学コースSクラスでは、併願推薦の内申基準が「5科18」から「5科20」と2ポイント上がりました。
昭和学院高校では、単願推薦が「9科32」だったのが「5科18かつ9科34」となり、併願推薦が「5科20かつ9科34」だったのが「5科22かつ9科36」となりました。しかも単願推薦・併願推薦ともに加点なし…。
和洋国府台女子高校は、進学コースと和洋コースで単願推薦・併願推薦ともに内申基準が2ポイントずつ上がりました。進学コースは、単願推薦「5科17又は9科31」が「5科19又は9科33」になり、併願推薦「5科18又は9科33」が「5科20又は9科35」に。和洋コースは、単願推薦「9科31」が「9科33」になり、併願推薦「9科33」が「9科35」になりました。
他にも上げてくる高校があると思います。
毎年、早い高校で7月頃、遅い高校で9月~10月上旬頃には推薦基準が公開されます。
入試説明会などに参加すれば教えてくれることもありますので、学校見学や説明会には積極的に参加してくださいね。
中3生は内申アップに執着しよう!
年々厳しくなる私立高校の推薦基準。
志望校の推薦基準を満たすためには、内申点を上げるしかありません。
多くの中学校では、夏休み明けに定期テストがあります。ここの定期テストは中3の内申点に直結する超超超重要なテストなので、点数アップに全力を注いでください!
定期テスト以外にも、ワーク提出や授業態度も成績に加点されます。ワークは期限内に出すのは絶対ですが、赤ペンや青ペンで何度もやり直した痕跡を残したり、やった日の日付を書いて計画性を示したりするなど、頑張った感を出すのも秘訣ですよ。
ありとあらゆる手段を用いて、内申点を1点でも上げることに全力を注ぎましょう!