千葉県の高校入試は中1最初の定期テストがカギ!その理由と対策法を徹底解説。

定期テスト 受験情報

こんにちは。
ジャニアスの藤原です!

家庭教師のジャニアスでは、中3の受験生をお持ちの親御さんから、毎年、数多くのお問い合わせいただき、私、藤原も体験授業で高校入試を控えた受験生とお話する機会をたくさんいただいています。

実際に昨年の後半には、30軒以上の中3のご家庭に体験授業でお伺いしましたが、「もっと早く考えておけばよかった…」「こんなに大変なことになるなんて…」といったお声をたくさん聞くことになってしまいました。

お子さんが中3の受験生になってから、「取り返しのつかない状態になっている…」と後悔されているご家庭があまりにも多いのです。

やはり、高校入試に向けた対策が順調にいっている受験生の多くは、中1最初の定期テストでしっかりと点数を取っています。

「中1から受験を意識しないとダメなの?」
「高校入試なんてまだまだ先でしょう?」

そんな声も聞こえてきそうですが…。

はっきり申し上げますが、
中1最初の定期テストって受験において超重要!

そこで今回の記事では、中1最初の定期テストが高校入試においても超重要なワケを、下記の3つのポイントに絞って解説していきます。

3つのポイントとは、
・教科書改訂がヤバイ!
・英語教育の進化がヤバイ!
・受験に必要な内申点は中1から!

ではそれぞれ見てみましょう!

教科書改訂がヤバイ!

1つ目は「教科書改訂がヤバイ!」です。

教科書って数年ごとに変わることをご存知ですか?
おおよそ4年~5年ごと、時代の変化とともに、文科省が定めている学習指導要領が変化し、それに伴い教科書の内容も変わります。

それが「教科書改訂」です。

教科書改訂には「小改訂」と「大改訂」があります。文字通り、「小改訂」には大きな内容の変化はなく、マイナーチェンジという感じ。「大改訂」は、内容も量も大きく変わってしまうフルモデルチェンジですね。

実は直近の教科書改訂(2021年度)は「大改訂」の年にあたり、ヤバイくらい質も量もアップグレードされました。

>>2021年度の教科書改訂が超ヤバイ…

定期テストの難化!

教科書改訂による定期テストの難化…。
これ、字面で見るだけでも恐ろしいのですが、実際に非常に恐ろしいのです。

教科書改訂前と比べて、明らかに中学校の定期テストが難しくなりました。もちろん学年が上がるにつれて難化していくのは当然ですが、中学入学後の初めての定期テストから急激に難しくなっているのです!

以前までの中1の最初の定期テストは、小学校の復習も兼ねていたことから、特にテスト勉強をしなくても高得点が取れましたが、今ではそうはいきません。

「最初の定期テストは点数が取りやすい」
・・・という時代は終わってしまったのです。

小学校までは80点とか90点が取れていた子でも、中1最初の定期テストで30点も取れないなんていう悲劇が平気で起こります。

「こんな点数見たことない!」
という驚きと落胆によって、ジャニアスにお問い合わせいただく親御さんがとっても多いのですよ。

定期テストの範囲が激増!

今の教科書って重くないですか?
昔は禁止されていた「置き勉」が、今では学校側も認めてくれるほど、教科書が分厚く重くなっていますよね。

教科書改訂でページ数も増えました。
そして、テスト範囲も一気に広くなりました。

ジャニアスでは、学校から配られたテスト範囲表をもとに「定期テストの予想問題」を作成しているのですが、本当にテスト範囲が広くなっているのがわかります。

>>定期テストの予想問題って?それってタダなの?

以前は教科書の30~40ページ分くらいのテスト範囲だったのが、70ページ以上と倍増しています。社会なんかは100ページくらいあることも。

また、中学校の勉強は縦に繋がっています。
特に積み重ねの教科である英語と数学は、一度つまずいてしまうと一気にわからなくなってしまう恐ろしい教科。中1の基礎があやふやな状態で中2に上がってしまうと、中1の分厚い教科書を復習しながら膨大なテスト範囲を勉強しなければなりません。

教科書70ページ分に加え、教科書まるまる1年分のテスト範囲を想像してみてください。
吐きそうになりますよね…。

つまり、学年が上がるにつれて、テスト範囲は何倍にも何十倍にも膨れ上がってしまうということなのです!

中1最初の定期テストからしっかりと点数を取りに行って、基礎の取りこぼしだけは絶対に避けていきましょう。

英語教育の進化がヤバイ!

2つ目は「英語教育の進化がヤバイ!」です。

中学校では5教科全体的に定期テストが難化し、その範囲も広くなっているのですが、中でも英語が本当にヤバイのです!

英語に関しては、皆さん小学校の時分からしっかり意識をされている方が多くて、英会話教室や学習塾で勉強されている方も多いですよね。

しかし、そのような対策を取られていた方でも、中学最初の定期テストで英語の点数を見て愕然とする方が多いのも事実。なぜこのような悲劇が起こってしまうのかを2つの観点から説明します!

小学校の英語教育が前提に!

小学校では2020年に教科書改訂がありました。
こちらも大改訂で、特に大きかったのが英語です。

小学3年生から英語教育がスタートし、5年生からは通知表に成績まで付けられるようになって、「教科」として本格的に学習するようになりました。

中学校ではこれを受けて、翌年の2021年に教科書改訂をしましたので、「英語は小学校でしっかり習っている」「小学校で600語前後の英単語を習っている」と言う前提で中学英語がスタートするわけですね。

この記事をお読みの親御さん世代では、中学に入ったばかりの英語の定期テストって、簡単だったと思います。中学3年間で唯一100点が取れる定期テストは、中1最初の英語のテストって言われていたほどです。

例えば「アルファベットを小文字で書きましょう」といった問題。私、藤原はありがたいことに難関校と呼ばれる中高一貫校に通わせてもらいましたが、中1最初の定期テストで「アルファベット問題」がありました。

A~Zまでのアルファベットを、大文字・小文字ともに書くことが出来れば、簡単に埋められる問題でしたが、今では消滅しています。

今の公立中学1年の最初の問題で出る問題は、例えばこんな問題。

空欄に適する語句を書きなさい
You like baseball. (      ) (      ) soccer?
あなたは野球が好きですよね。サッカーはどうですか?

空欄を埋める問題です。
正直言って度肝を抜かれました。中1最初のテストで、これ解かなきゃいけないの!?

ちなみに答えは・・・
You like baseball. (How) (about) soccer?

これが解ける子と解けない子で、中1のスタートダッシュの時点で格差がガバッと広がってしまうのです。

英語は読み書きが中心に!

先日の体験授業で、最初の定期テストが返ってきたときに、「小学校の時は英語得意だったのに!」というお話をいただきました。帰ってきた定期テストの点数は50点以下です。

この方は、嘘をついているわけではありません。本当に小学校の時は、お子さんの英語の出来は良かったのです。

では、なぜ中学校で一気に点数が下がってしまったのか。これは、小学校の英語では「聞く、話す」の勉強が中心だったのが、中学校では「読み、書き」が中心の勉強に切り替わるからです。

先ほどのご家庭の場合、お子さんは「聞く、話す」の分野はよくできていたのですが、「読み、書き」特に、英単語が書けなくて点数が取れなかったというわけなのです。

もちろん、テストにはリスニング問題、つまり「聞く」能力を求められる問題もあるのですが、最終的に回答用紙に単語を書かなければいけなくなってしまうと、点数が取れなくなるという子が非常に多かったです。

改めてこの、
【小学校】→【中学校】
【聞く、話す】→【読み、書き】

という歪みがあることを意識してください。

小学校で英語が得意だったとしても、決して油断してはいけません。中学校では読み書きの問題に少しずつでも取り組むようにしておきましょう。

お子さんが、「読み書き」を意識して中学英語のスタートを切ることができれば、最初の定期テストから、周りのお子さんと圧倒的な差をつけることができるでしょう!

受験に必要な内申点は中1から!

3つ目のポイントは「内申点」です。

内申点って、都道府県によって計算方法が異なったり、公立と私立では見られ方が違ったりと、非常にややこしいですよね。「内申は中3から意識すればいい!」なんて、誤った考え方をお持ちの方も多いのです。

そんな方にもお伝えできるように、中1から内申対策が絶対に必要な理由をお話しします。

高校入試は中1から始まっている

千葉県では、中1からの内申対策が必須です。
なぜなら千葉県の公立高校入試は、中1〜中3の3年間分の内申点を見るからです。

千葉県公立高校入試の内申点の計算方法
5段階評定×9教科×3年間=135点満点

この「135点満点」というのが千葉県の公立高校入試における内申点となりますので、中1の成績から内申点になるということを知っておいてください。

「内申が低くても入試本番で取り返せばいい!」
と考える方もいらっしゃるかと思いますが、ここでいくつかデータを紹介しましょう。

下記のデータは、2023年度の千葉県公立高校御三家に合格した受験生の内申点の合格者分布です。

【県立千葉高校】107~135
【県立船橋高校】108~135
【東葛飾高校】104~135

評定がオール4の場合、内申点は108点(4×9×3)ですので、難関校に受かるお子さんは、皆さん内申点をしっかり取っていることがわかりますね。

ちなみにこの3校は、内申点を2分の1で再計算した67.5点満点で評価しています。他校に比べて内申点の割合が低いのにも関わらず、合格している人の内申点は高いのです。

しっかりと中1から内申点を取ってきたお子さんが、本番の入試も得点が取れているのも納得ですね。私、藤原も、様々な中3生を教えてきましたが、「Vもぎ」「Sもぎ」などの模擬試験の点数が高い子は、必ず内申もしっかり取っていました。

これから中学に入るというお子さんは、必ず中1から内申点を取れるように、普段の学校の授業にしっかり取り組む意識を持ってください。

すでに中学生というお子さんも、今がいちばん内申を取りやすいタイミングです。時間が経てば経つほど、内申点を取るのは難しくなります。今日から内申対策をスタートしましょう!

内申点は急には上がらない…

公立高校の話を中心に内申対策のお話をしましたが、「私立の場合は中3だけ頑張ればいいんだよね?」と思っている方もいらっしゃいます。

確かに、私立高校の推薦入試で見られるのは、ほとんどの学校で「中3の内申」です。中1、中2の内申が取れていなくても、中3の内申が高ければ、推薦入試で合格できるでしょう。

ただそれは、そんなことが出来れば…の話です。

結論から申し上げますと、内申点はそんなに急に上がるものではありません。

早い段階で「私立高校を単願推薦で受けます!」と決めている場合でも、必ず内申対策は中1から行ってください。

理由は、内申点は定期テストの点数だけで決められるわけではなく、授業態度や提出物など「しっかりと授業に取り組んでいるか?」という“姿勢”の部分が評価されるからです。

定期テストの点数だけで内申が決まるのであれば、学校の先生も、80点~100点は「5」、60~80点は「4」のような形で、機械的に点数をつけていけばいいのですが、ここに「授業態度」や「提出物」などの、単純な数字だけでは評価しにくいものが加わってきます。

そうなると、これは学校の先生が悪いとか、そういうことでは全くなく、事実として「先生の主観」が入ってきてしまうのです。

例えば、前期の成績が「3」だった生徒。
定期テストは「40点」でした。

後期は中間テストで頑張って「80点」取りましたが、期末テストは下がってしまい「60点」でした。

提出物は前期も後期もしっかりと出し、授業中の態度も問題ありません。

ではこの生徒の後期の評定はいくつだったでしょうか?

答えは「3」のままだったのです。
後期の定期テストで点数が上がったにも関わらず、成績が上がりませんでした。

もちろん、先生によっては「4」をつけてくれる方もいるかもしれませんが、どんな先生でも「5」はほぼ付けないでしょう。

・前期の評定が「3」だった。
・後期の中間は頑張ったが期末で下がった。
・提出物や授業態度には変化がなかった。

と言ったところが、評定がドカンと上がらなかった理由になってくるでしょう。

このように、先生も人間なので、相当のことがないと、評定「3」→「5」はもちろん、「3」→「4」へアップさせてくれることはありません。

では、どうすれば、中3の時に高い内申点を叩き出すことができるのでしょうか?

皆さんもうお分かりですね!

「中1から内申点をしっかり取っていく」が、答えです。

公立志望も私立志望も関係ありません。中学3年間ガリ勉しろ!というわけではありませんが、「中1最初のテストは適当でいいや」とは、ゆめゆめ思わないでくださいね!

早めの対策とサポートが肝心

高校入試において、中1最初の定期テストが重要であること、つまり、中1のスタート時から対策とサポートが肝心であることがお分かりいただけたと思います。

「具体的にどうやって対策するの?」
「やる気がないのにサポートっていっても…」

というお声、
私、藤原にも届いております。

しかし大丈夫です!!
実は、中学校では毎日、内申点を取るためのヒントを教えてくれる場があります。

それは「学校の授業中」です。

授業をしっかり聞くことが出来れば、それがそのまま定期テスト対策になりますし、提出物を出し忘れることもありません。もちろん授業態度も評価されて、内申点は鰻登り!!

「その授業についていけないから困っているのよ…」

そうですよね。でも大丈夫です。
大切なのは、1日15分~30分程度の「予習」と「復習」です。

特に「予習」は学校に行く前にやることなので、ほとんどのお子さんがやれていないかもしれません。学校の教科書をパラパラと眺めるだけ、もしくは、ワークを一問二問解いていくだけでも結構です。

お子さんに、日々の「予習」「復習」の習慣を取り入れるように、促してあげてください。

もちろん、促してあげれば、誰でも「予習」「復習」が出来るというわけではありません。

こういった、日々の勉強の習慣づけに苦労しているのであれば、必要に応じて、塾や家庭教師のサポートを利用することも重要です。

家庭教師を試してみませんか?

中学1年生にとって、高校入試は遠い未来のことのように思えるかもしれませんが、こと千葉県に関しては、中1最初の定期テストから始まっているのです。

このことをしっかりと理解した上で、適切な学習サポートを提供することが、お子さんの中学3年間の成功と、高校受験の成功の鍵です。

今すぐに準備を始めましょう!

どうすればいいのかわからないという方。
家庭教師ジャニアスの無料体験授業を受けてください。

>>家庭教師ジャニアスの無料体験って?

「やり方がわかって勉強がラクになった」
「テスト対策のコツが掴めて点数が上がった!」

そんな声をたくさんいただいています。

体験授業には、私、藤原も回っていますので、どうぞお気軽にお問い合わせくださいね♪

それでは、また次回!
ジャニアスの藤原でした!