こんにちは。
家庭教師のジャニアスの藤原です。
今回の記事では、令和6年度の千葉県公立高校入試におけるデジタル採点の導入とその影響についてお話させていただきます。
Youtubeでも公開していますので、ぜひ!ご覧くださいね!
デジタル採点導入の背景
千葉県では令和5年度入試で、933件もの採点ミスが発生しました。これを受けて教育委員会は「千葉県公立高等学校入学者選抜改善検討会議」を設置し検討を重ねた結果、デジタル採点の導入が決まりました。
これまで記述式のみだった入試形式が、マークシートと記述式を組み合わせる形での導入となりました。これにより採点の精度が向上し、令和6年度時点ではトラブルの報告もなく、導入は成功とされているようです。
学校現場への影響は?
昨年(令和5年)の8月にデジタル採点の導入が発表され、入学試験は2月に行われました。発表が入試の半年前という短期間だったため、各所で混乱が見られました。
会場模試で有名なVもぎやSもぎは急いでマークシート対応の模試を作成。公立中学校でも一部でデジタル採点が導入され、先生方や生徒さんたちは急な変更に対応するのが大変でした。
僕が家庭教師の体験授業でお伺いしたご家庭の中学校でも、マークシート方式とデジタル採点が導入されたところがいくつかありました。急な変更で学校の先生も大変だったと思いますし、生徒さんたちもよく頑張って対応していました。
入試問題の難易度の変化は?
マーク式の導入により、選択問題が増えました。
一方で、完全解答系選択問題は減りました。
選択問題は令和5年度→令和6年度で以下のように増えました。
国語:36問中12問→34問中19問
数学:25問中3問→27問中4問
英語:31問中17問→32問中23問
理科:36問中15問→36問中22問
社会:32問中20問→32問中24問
数学以外は軒並み選択問題が増えていますね。
一方で、完全解答系選択問題(「正しいものを全て選びなさい」のような形)は減りました。
理科:8問→1問
社会:9問→0問
この結果、やはり平均点が上がりました。
令和5年度の平均点は257.7点でしたが、令和6年度は275.3点でした。かなり平均点が上がっていますね!
ですが、問題が簡単になったわけではありません。本質的な難易度は大きく変わっていないので、決して侮ってはいけませんよ!
受験生の混乱は?
令和6年度の入試では、はじめてのマークシート方式に対応する受験生が多く、戸惑いや混乱が少なからず見られました。特に消しゴムでの消し残しや、マークシートへの記入に時間がかかることが問題となりました。
そんな中でも受験生は一生懸命対応しました、とても素晴らしいですね!
現在中学3年生の受験生も、マークシート形式に慣れるための対策をしっかりと行うことが重要です。特に消しゴム選びや筆記用具の選定は重要なポイントです。消しゴム付きの鉛筆やシャープペンではなく、消しやすい消しゴムを選んでくださいね。
いかがでしたか。
今回は令和6年度の千葉県高校入試におけるデジタル採点の導入と、その影響についてお話させていただきました。
多くの中学生にとって初めての「入試」ですので、本番で慌てることがないように、しっかりと準備をしておきましょう!
家庭教師のジャニアスでは、千葉県にお住いの小中学生対象に無料の体験授業をやっています。僕(藤原)もお伺いできるので、勉強や進路のことでお悩みの方はお気軽に試してみてくださいね!
体験授業でお会いできるのを楽しみにしています!