鉄道業界に興味がある!岩倉高校と昭和鉄道高校、通うならどっち?

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こんにちは!
家庭教師のジャニアスの藤原です!

今日は、鉄道ファンのお子さんたちからすごーく質問の多い、運輸科、鉄道科のある高校についてお話しします。

「将来、運転士になりたい!」

高校進学の時点で、強く将来の夢を持っているお子さんもいらっしゃるかと思います。その中でも、鉄道業界に興味をお持ちのお子さんが進学する高校に、

「岩倉高校」と「昭和鉄道高校」

があります。

逆にいえば、鉄道に関する高校は、日本ではこの2校しかありません。そのため、鉄道業界を志すお子さんが集まる2校なのです。
2つの高校には、どのような違いがあるのでしょうか?

岩倉高校、昭和鉄道高校、どんな高校?

岩倉高校は、1897年に開校した、「私立鉄道学校」を基にした非常に歴史がある高校です。「岩倉」の名前の由来は、日本鉄道会社の設立に尽力した、岩倉具視(イワクラトモミ)の岩倉から取られたものです。
現在は普通科もありますが、やはり運輸科に人気がありますね。

対して、昭和鉄道高校は、1928年に鉄道従事者の夜間定時制高校として設置されたものが、少しずつ変化していって現在の形になったという、こちらも歴史ある高校です。普通科はなく、鉄道科のみの高校ということも、一つの特徴になります。

岩倉高校運輸科、昭和鉄道高校鉄道科の共通点や違いは?

似たような印象を持たれる二つの高校ですが、両校の違いはどんなところにあるのでしょうか?

両校の共通点や、違いを気になる項目ごとにまとめてみました。

就職は鉄道業界が多い

当たり前の話かもしれませんが、両校の卒業生は、鉄道業界に就職を決める人が多いです。もちろん公務員や、一般企業、はたまた、就職ではなく大学進学をする子もいます。

岩倉高校や昭和鉄道高校に進学したからといって、鉄道業界に就職が確定するわけではないのです!しっかりと入学後も学業に励みましょう。

ホスピタリティを学べる 

鉄道会社は当然のことながら、電車に乗ってくれる「お客様」がいて、初めて成り立つものです。サービスを行う上での、身だしなみや、心構え、障害がある方への「サービス介助」の方法などの

「ホスピタリティ」=「おもてなしの心」

を学べるのが、両校の素晴らしい点と言えるでしょう。

進学のサポートもしてくれる

専門高校に入学しても、高校で勉強をしているうちに、

「高校を卒業した後も、もっと勉強をしたい!」

という気持ちを持つお子さんもいらっしゃいます。
そんなお子さんたちに向けたカリキュラムも両校は用意してくれていますよ。

例えば岩倉高校には、普通科コースがあります。

「鉄道業界に興味はあるけど、将来鉄道業界に就職するかわからない…」

というお子さんは、普通科に進学するといいでしょう。
岩倉高校の普通科では、卒業後大学に進学する子が多いですが、鉄道業界に就職する子もいるんです。

岩倉高校は、鉄道研究部が充実しており、普通科で進学のための勉強を進めながら、部活動で鉄道業界への理解を深めることもできるので、普通科から鉄道業界に就職することが可能なんですね。

運輸科に入学しても、半分ほどは普通科と同じ教科を勉強することになります。運輸科から、大学へ進学する子もいますよ!

対する昭和鉄道高校は、鉄道科のみで普通科はありません。

ただ、岩倉高校と同じように、大学に進学する子もいるんです。

昭和鉄道高校では、高校2年生になるタイミングで、コースが「運輸サービスコース」と、「運輸システムコース」に分かれます。

「運輸サービスコース」では、文系寄りの科目、「運輸システムコース」では、理系寄りの科目を学ぶことになるのですが、半分以上が普通科の高校生が勉強している内容とリンクしています。

このため、大学進学を希望する子にも、少し別のカリキュラムを組み直してあげることで、対応することができるのです。

大学進学については、推薦での進学が増えている傾向にありますので、学校の成績をしっかりと取っていく必要があります。授業をしっかり聞いて、提出物やテスト対策をしっかりとやることが、進学への対策に直結しますよ!!

アクセスの違い

岩倉高校と、昭和鉄道高校は、両校とも都内の学校です。アクセスにはどのような違いがあるのでしょうか?

岩倉高校は、上野駅から徒歩1分。抜群の立地ですね。この立地を活かして、JRでの鉄道実習を取り入れています。

対する、昭和鉄道高校は、池袋駅から徒歩15分、東武東上線の北池袋から7分と、岩倉高校と比べると、最寄駅からのアクセスは少し劣りますが、やはり通いやすい学校ではあるかなと思います。

岩倉高校、昭和鉄道高校に入学するには?

それでは実際に、岩倉高校、昭和鉄道高校に入学するために必要な点数は、どのくらいなのでしょうか?

岩倉高校、昭和鉄道高校へ進学するための主な入試形態は、推薦入試です。推薦入試の合否に関わるのは、中学校3年生の成績です。

もっと言えば、前期後期制の学校であれば、前期の成績、三学期制の学校であれば、1学期と2学期の成績が見られます。後期や3学期の成績は、内申書に載せられないので、推薦入試には使えません!気をつけてくださいね!

岩倉高校の運輸科の推薦基準は、9教科の合計の成績が見られます。9教科の内申点は5×9で45点が満点で、岩倉高校の運輸科の単願推薦の場合は、30点/45点が必要になります。
(※2023年度入試)

9教科オール3で、内申は 27点となりますので、3の中に4が三個あれば、内申基準をクリアできることになりますね。

対して、昭和鉄道の場合は、5教科16点と9教科29点、二つの内申基準が定められています。どちらをクリアしても推薦がもらえるので、技能教科の成績がいい子は、9教科で評価をしてもらいましょう。
(※2023年度入試)

昭和鉄道の推薦の特徴としては、併願推薦や併願優遇でも同じ基準で見てもらえるということがあります。5教科16点or9教科29点をクリアしていれば、昭和鉄道の推薦を持った状態で、公立高校の受験をすることができます!

どちらの方がおすすめ?

全国に2校しかない鉄道関連の専門科がある、岩倉高校と、昭和鉄道高校。どちらも勉強内容は専門的で、他の高校では学べないことを勉強できます。

大きな違いは、推薦入試の内申基準になります。昭和鉄道高校の方が、基準が低く入りやすいですね。

逆に成績に余裕があれば、より通いやすい方を選ぶといいでしょう。

高校で鉄道業界を意識した勉強をしたい子は、まずは今の学校の成績をしっかり取っていくことを意識しましょうね。

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